内容説明
父の遺書を軸に巡るひたむきな歩み。2013年Jリーグ得点王による初の自伝。
目次
最後への祈り
お父さんとの別れと遺書
貧困生活で始まったサッカー人生
プロへの決断
新たな始まり
世界への思い
成長と“死”への覚悟
落選と降格
神戸とドイツ経由の夢
南アフリカでの奮闘
胸にぽっかりと空いた空洞
再び、夢の舞台へ
遺書への返信―直筆のメッセージ
著者等紹介
大久保嘉人[オオクボヨシト]
1982年6月9日生まれ。福岡県京都郡苅田町出身。小学3年生からサッカーを本格的に始め、中学校は長崎県の国見町立国見中学校に越境入学。長崎県立国見高等学校に進学すると、3年時にはインターハイ、国民体育大会、全国高等学校サッカー選手権大会の高校3冠を達成した。2001年にセレッソ大阪に加入。2004年12月から2シーズン、スペインのマジョルカに所属した。帰国後、セレッソ大阪とヴィッセル神戸を経て、ドイツのヴォルフスブルクに移籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
25
父と共に歩んだサッカー人生。ワールドカップ日本代表にかける思いは強い(クラブのことがおざなりになっちゃってるけど)。語り口が基本的に「自分が~」なのがいかにもFWらしい。最後に直筆の手紙があるが、意外と字がきれいだった。2014/07/21
碧緑(あおみどり)旧だいだい
15
若いときの大久保ははっきり言って好きではなかった。セレッソや神戸のサポーターでなかったということ以上に、代表戦で早々にレッドカードをもらい退場するなど、軽率に見えたのだ。フロンターレに移籍して、印象が変わった。彼がいるといないでは、ゲームが全然違う。憲剛不在の時にはキャプテンとなってチームを引っ張る。二年連続得点王なんてただものじゃない。生い立ちを知って涙が出た。彼のハングリー精神は最近のサッカー選手には貴重なもの。いまは、彼のいるフロンターレを応援できることを誇りに思う。2015/05/23
jiangkou
8
W杯2大会出場の大久保の自伝。文は下手くそだが選手本では岡野に続いて面白かった。貧しい家庭ながら中学から越境で国見へ、プロデビューも怪我、代表デビューも定着せずといったあたり若いころの大久保を思い出しながら読めた。06年でW杯から漏れ、10年で初出場のあたりは選手本人しかしらない話などがあり一読の価値あり。16年W杯イヤーで出されているが、この後メンバーに選ばれるのを知っていると感慨深い。2018/07/16
ズカ
8
今までは警告をよく受ける、やんちゃな選手というイメージでした。けれど、去年からの活躍や、本で書かれたサッカー人生と家族のエピソードに印象がだいぶ変わりました。「日本代表になれ、空の上から見とうぞ」と父が最後に残した言葉を胸に選ばれた代表選出。コメントを書いた時は、ギリシャ戦のあとで、次の試合が最後かもしれないませんが...W杯でのゴールを信じています。2014/06/21
lop
7
大久保のバックボーンがわかる親子の本。美化されてるように見えるけど、当時は大変だったんだろうなと思う。苦悩して、フロンターレで得点開花するまで長かった。昔は嫌いだったけど、フロンターレで点取りはじめてからオーラというか貫禄?が出て来て怖い選手になったイメージでした。2016/12/21