内容説明
わたしが大きくなったらね…60年読み継がれてきたシャーロット・ゾロトウの名作が新たな解釈でよみがえった話題作!ジュリー・モースタッドが美しく描いた母と子の永遠の愛のかたち。
著者等紹介
ゾロトウ,シャーロット[ゾロトウ,シャーロット] [Zolotow,Charlotte]
1915年、米国バージニア州に生まれる。出版社で50年以上にわたり児童書の編集者として数多くの絵本作家を世に出す。そのかたわら自分でも物語を書き、モーリス・センダック、アーノルド・ローベル、ガース・ウィリアムズなど当時の代表的なイラストレーターたちと組んで70作以上の絵本を出版する。2013年に98歳で亡くなってからも版を重ね、愛読されている作品が多い
モースタッド,ジュリー[モースタッド,ジュリー] [Morstad,Julie]
カナダのイラストレーター、作家、デザイナー。バンクーバーで画家として活動中に出版社の目にとまり、2006年に絵本のイラストレーターとしてデビューする。以来50作以上の絵本の絵を描き、数々の賞を受賞する
福本友美子[フクモトユミコ]
慶應義塾大学卒業後、公共図書館司書、立教大学兼任講師などを経て、現在は児童書の翻訳、研究に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。娘から母への愛情がいっぱい。でも、母にべったりでなく、母への思いやりを見せながらも巣立っていく姿がいい。 ジュリー・モースタッドさん絵、福本友美子さん訳。2025/04/16
Shoko
13
図書館本。「シャーロット・ゾロトウの読み継がれてきた名作絵本をジュリー・モースタッドが新たな解釈で描き出した1冊」とのこと。「ねえ、おかあさん、いいことおしえてあげる。わたしがおとなになったら、この手で石を真っ二つに割って、おかあさんにあげる」から始まる、母と娘の愛情溢れる物語。子どもってこういうこと言うなーと思いながら読んでました。うちの息子は大きくなったら「お母さんに図書館を作ってあげる」って言ってました🤭2025/07/04
紅生姜
4
シャーロット・ゾロトウの絵本が好きだ 風はどこへ行くのやねえさんといもうとなど これは絵がゾロトウに合っていない気がするし、お話が短くて物足りない それでもお母さんへの愛にあふれてて心が満たされていくのがわかる2021/12/04
遠い日
2
こんなにも一冊の本がだいじに作られてきた経緯があるなんて、世の中にはきっとこの本が必要だったのだと思わされます。いつもなら本の内容こそが大切で、背景にある本が作られた諸事に言及しているものは煩く感じるのですが、ゾロトウとその周りの人々のいろいろな思いが重ねられたことに感慨を覚えます。新訳の翻訳で、意訳で読み込んだ内容もすてきでした。2025/04/12
たくさん
1
ゾロトワの作品がリメイク?されて母と娘の物語にということで読んでみましたが、文章は簡潔で絵は母性があるふっくらとした人物とそれでありながら直線的なシャープさを兼ね備えた繊細で温和な絵が文章の力強さとともに、力強くないけど切れ味で母を守って強くあって時には戦う気持ちを強く感じさせられる。色合いも穏やかで落ち着いていい。あとがきに二重写しの写真とあるが、弱いかもしれないけれど強いみたいなことなのかな。違うか。2025/04/22