お金の流れで見る戦国時代―歴戦の武将も、そろばんには勝てない

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お金の流れで見る戦国時代―歴戦の武将も、そろばんには勝てない

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046017116
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0030

出版社内容情報

安土城は「大型商業施設」!? 元国税調査官が、戦国大名の懐にガサ入れ!・幕府の“財政破綻”から戦国時代の幕が上がる
・安土城は信長の「集金レジャー施設」!?
・比叡山フィナンシャル・グループ「年利は48%?です」
・桶狭間の戦いは“経済覇権争い”だった!
・税金オンチの戦国大名は“破綻寸前”
・家康の“経済効率のいい”天下取り――関が原の戦い ……etc.

元国税調査官には「戦国時代の覇者」はこう見える!
税金、外国との貿易、国内物流、経済政策……ただ武力と知略が長けていれば
覇者になれるわけではない。
「お金の流れ」から浮かびあがる、真の戦国“経済”巧者は誰だ!?

第1章 幕府の“財政破綻”から戦国時代の幕が上がる
第2章 桶狭間の戦いは“経済覇権争い”だった!
第3章 織田信長の“錬金術”を徹底調査
第4章 税金オンチ・武田信玄は“破綻寸前”
第5章 軍需物資の“調達スキル”が武将の生死を分ける
第6章 “血と欲望”にまみれた南蛮貿易の収支決算
第7章 比叡山フィナンシャル・グループ「年利は48?72%です」
第8章 “集金レジャーランド”としての安土城
第9章 上杉、毛利、島津……諸大名たちの経済戦略
第10章 「本能寺の変」と「土地改革」の謎
第11章 秀吉は無謀な朝鮮出兵で何を得ようとしたのか?
第12章 家康の“経済効率のいい”天下取り

大村 大次郎[オオムラ オオジロウ]
元国税調査官。国税局に10年間、主に法人税担当調査官として勤務。退職後、ビジネス関連を中心としたフリーライターとなる。単行本執筆、雑誌寄稿、ラジオ出演、『マルサ!!』(フジテレビ)や『ナサケの女』(テレビ朝日)の監修等で活躍している。ベストセラーとなった『あらゆる領収書は経費で落とせる』をはじめ、税金・会計関連の著書多数。
一方、学生のころよりお金や経済の歴史を研究し、別ペンネームでこれまでに30冊を越える著作を発表。「大村大次郎」としての歴史関連書では『お金の流れでわかる世界の歴史』を初めて刊行した

内容説明

元国税調査官が「戦国大名の懐」にガサ入れ。貯金が減っては戦もできぬ。楽しく読むだけで歴史の本質がつかめる。

目次

幕府の“財政破綻”から戦国時代の幕が上がる
桶狭間の戦いは“経済覇権争い”だった!
織田信長の“錬金術”を徹底調査
税金オンチ・武田信玄は“破綻寸前”
軍需物資の“調達スキル”が武将の生死を分ける
“血と欲望”にまみれた南蛮貿易の収支決算
比叡山フィナンシャル・グループ「年利は48~72%です」
“集金レジャーランド”としての安土城
上杉、毛利、島津…諸大名たちの経済戦略
「本能寺の変」と「土地改革」の謎〔ほか〕

著者等紹介

大村大次郎[オオムラオオジロウ]
元国税調査官。国税局に10年間、主に法人税担当調査官として勤務。退職後、ビジネス関連を中心としたフリーライターとなる。単行本執筆、雑誌寄稿、ラジオ出演、『マルサ!!』(フジテレビ)や『ナサケの女』(テレビ朝日)の監修等で活躍している。一方、学生のころよりお金や経済の歴史を研究し、別のペンネームでこれまでに30冊を越える著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

84
領地の広さだけでみれば、織田信長が生まれた尾張半国は大した広くない。でも商工業地帯を抑えることによって、大国の石高に匹敵するほどの収入をあげられるたようだ。室町幕府の副将軍 or 畿内5カ国の守護をけって、草津・大津・堺を直轄領にすることを足利義昭に願い出たエピソードは有名だが、その経済センスの良さが改めてよく分かりました。500年前のことなので、正確な数値をはじき出すのは難しく推測の部分が多いのは仕方がないが、できるだけ当時の記録を丁寧に探っていらっしゃるので、読み物として非常に面白かった。2017/03/01

Y2K☮

42
信長の強さの秘密。信玄が天下を取れなかった理由。桶狭間の戦いや延暦寺焼き討ちの真実。経済的な観点から眺めると全てが明快に説明できる。いまなぜか巷で流行っている「応仁の乱」の背景や本能寺の変に関してもそう。著者の見解は少なくとも純文系の経済オンチである私の目にはどれも新鮮に映った。家康だけは想像通りのケチだったが、当時の流れを考えたらそれで正しかった。でもせっかく財産を遺しても後の世代は獲得の苦労を知らないからあっさり食い潰す。親から受け継いだ莫大な財産や利権を更に発展させた信長はその点でも不世出の逸材だ。2017/06/25

こも 零細企業営業

41
なかなかに面白い。武田信玄は耕作地が少なく、貧乏で住民に重税を課していた。そのため民の流出が多かった。上杉謙信は恵まれた領土を持っていたが、戦国時代という認識が無かった。。毛利元就は急激に高くなった地位の地盤固めに奔走して上洛出来ず。応仁の乱で負けた側にいた北条早雲は、今川家の家臣から善政を敷いて戦国武将最大の領土を得たが、、地理的に難しかった? 織田信長は祖父の代から強固な経済基盤があり、様々な利権を引き剥がして民に善政を敷いた。 その過程で寺社との衝突があり比叡山焼討ちのような事も起こってたらしい。2019/10/30

Y2K☮

39
土地が広い=豊饒とは限らない。水害が起こりやすい場所もある。武田信玄の治める甲斐はその意味で利益効率が著しく悪かった(近江は真逆。名君と謳われた明智光秀が坂本ではなく甲斐を統治したらどうなったか)。経済音痴の重税主義と叩かれているが、彼の置かれた状況で天下を目指すことにそもそも無理がある。しかも領民を苦しめつつ寺社仏閣に多額の寄進。理解できない。もちろん信長のやり方が全て正しいとは思わない。延暦寺焼き討ちにしても理念はともかくやり方が乱暴過ぎる。でも二重課税の解決など不条理な因習を直ちに正す手腕はさすが。2021/11/19

シュラフ

35
国の力はカネ次第。経済的側面から戦国時代が語られていく。信長が日本史上まれにみる武将だったことがよく分かる。そしてその信長が最強だった理由こそは、経済政策に強かったこと。桶狭間で今川義元を打ち破ることができた理由、史上最強との呼び声の高かった武田軍を一蹴できた理由、延暦寺を焼打ちした理由、そして最後には明智光秀の謀反で殺された理由、などが明らかになる。すべてが、なるほどな、と納得できる理由である。いままで目にしたことがないような指摘が多く書いてあるので、歴史小説好きな方には一読おすすめしたい。きっと驚く。2017/06/18

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