内容説明
「息子の命を救ってほしい。」ゴルドーニ博士にたのまれて冒険旅行にでることになったフレディと仲間たち。行くさきはなんと、はるか昔のシリアだった。なまいきなロボットハムスターのチャルクといっしょに、シリアで大苦戦するフレディと仲間たち…。シリアで出会ったゴールデンハムスターの女の子、ズーレイカも気になるフレディ。博士の息子の命は救えるのか?無事にもとの時代にもどってこられるのか?そして、フレディがくだした決断とは。
著者等紹介
ライヒェ,ディートロフ[ライヒェ,ディートロフ][Reiche,Dietlof]
1941年生まれ。ドイツ軍に士官として入隊、機械製造を学ぶ。1970年に除隊し、人間工学(経済学)の研究に従事。その後、社会学を勉強した後、作家活動を始める。現在、ハンブルクに住み、文学や児童文学の作家およびイラストレーターとして活躍。1978年に、Der Bleisiegelfalscher(にせの鉛封印作り師)でドイツ児童文学賞を受賞
佐々木田鶴子[ササキタズコ]
香川県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。6年間ドイツに滞在し、帰国後、エンデ、ヘルトリングなど多数のドイツ児童文学や絵本を翻訳
しまだしほ[シマダシホ]
東京に生まれる。武蔵野美術短大卒業。作品に、『海のやくそく』(佼成出版社産経児童出版文化賞美術賞)などがある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
12
ハムスターのフレディシリーズ、いよいよ完結。 一巻の「約束の地」がここに繋がるとは! しかし、そうか、そうか…。 フレディの最後の決断には、今まさにハムスターが家にいる身としては胸が苦しいものがある。 これまでどの巻も、さりげなく人間の身勝手を織り込んできたこのシリーズらしい結末で、筆者の信念を感じた。 楽しい時間をありがとうフレディ!2023/05/18
maiko
8
フレディシリーズ5作目にして最終巻。フレディと仲間たちは、知り合った教授の難病の息子を救うために、過去の世界へタイムトラベルをすることに。案内役のロボットのハムスターや、過去の聖地で暮らすハムスターが登場。大冒険の末、フレディは一大決心をする。フレディが選んだ結末と、勇気と楽園に拍手。2022/08/11
satotyan
5
物語が迎えた結末と告げられた旅の終わりに当時の私は喪失感でいっぱいでした 。悲しいなんてものではなく家族を亡くした時のように全て終わった・・みたいな。でも、ものすごく楽しくてシリーズ物を初めて読破できたのがこの物語でした。小学生の皆さんはぜひフレディに出会ってくださいね!!2007/11/13
timeturner
3
ありゃりゃあ、この続きもそのうち書かれるのだろうと思っていたら、こう来るのか。残念だけど、まあ潮時なのかな。今まで楽しませてくれてありがとう、フレティ!2014/02/02
gotoken
3
いきなりこの巻を読んでしまった後で調べたらこれは最終巻。心構えなく読んだこともありフレディの決断に衝撃をうけている。小さくて大きなお話。2013/09/03