内容説明
「日本を茶にして来たか蒸気船（正喜撰）、たった４はいでよるも寝ささん」―この落首は高校の教科書に採用されるほど有名である。また「此比都ニハヤル物」で始まる「二条河原落書」もよく知られている。時事諷刺、権力罵倒の意図を当意即妙に表現した「落書」の興隆と衰退のなかに、日本人の精神的変貌をさぐるユニークな歴史読物。本物のパロディ。
目次
１ 落書の興隆―天に口ナシ
２ 江戸落書選―寸鉄人ヲ刺す
３ 幕末落書篇―玉ヲ争ウ
４ 落書の終焉―民権自由ノ世ノ中ニ
感想・レビュー
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いきもの
3
日本の落書について紹介しつつ評論。史学的解説というより評論的（やや古い感じの）な内容なので、解説不足や論点が時代を感じる。落書をチョイスして紹介しているという部分は良いが、もっといい本が出ているかもしれない。2025/03/11
丰
0
Y-202006/11/26
