出版社内容情報
「戦後」も続く暴力の連鎖のなかで、フェミニズムは人間の「傷つけられやすさ」を見据え、ケアの視点から平和を希求してきた。「慰安婦」問題、9.11、ガザ……。「正戦」「自衛」の名の下で人間の身体を破壊する戦争の本質を明らかにし、平和の構想を紡ぎだす。対談「戦争に抗する思想」(岡野八代×三牧聖子)を収録。
内容説明
戦後も続く暴力の連鎖のなかで、フェミニズムは人間の「傷つけられやすさ」を見据え、ケアの視点から平和を論じてきた。「慰安婦」問題、9・11、ガザ…。「正戦」「自衛」の名の下で人間を破壊する戦争の本質を明らかにし、平和の構想を紡ぎだす。対談「戦争に抗する思想―フェミニズムから平和を構想する」(岡野八代×三牧聖子)を収録。
目次
第1部(「テロとの戦争」との闘い;「慰安婦」問題と日本の民主化;修復的正義―「国民基金」が閉ざした未来;グローバルに正義を考える)
第2部(自由と平等をめぐるジェンダーの政治;立憲主義再考;歴史を冒〓する憲法「改正」論;不変の原理と一人ひとりの“わたしたち”)
第3部(「安全保障」を問い直す;戦争に抗する―身体性/具体性から発する社会の構想へ)
著者等紹介
岡野八代[オカノヤヨ]
1967年三重県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。博士(政治学)。現在、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専攻は政治思想、フェミニズム理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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戦争と暴力の批判:9.11事件 テロとの戦争 武力行使 国家主義 戦争正当化 暴力の連鎖 歴史修正主義 安全保障の矛盾 フェミニズムと平和:慰安婦問題 女性の尊厳 ケアの倫理 共感と連帯 修復的正義 フェミニズム批判 平和の構想 正義と民主主義:正義概念 民主化 プライバシー権 不正義の特定 国民基金 主体性と依存 権利保障 法の支配 立憲主義と政治:立憲主義 改憲論 市民参加 権力分立 法的改革 自由と平等 身体と社会:身体性 具体性 戦争の傷 痛み共有 多様性受容 社会的責任 市民の役割 非暴力的関係2025/03/27