岩波現代文庫<br> 秘密解除ロッキード事件―田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか

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岩波現代文庫
秘密解除ロッキード事件―田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 436p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033477
  • NDC分類 326.21
  • Cコード C0131

出版社内容情報

秘密指定解除が進む米国の公文書を解読し、戦後最大の疑獄事件であるロッキード事件に新たな光を当てる。「田中角栄逮捕は米国の虎の尾を踏んだから」説の真相、CIAと児玉誉士夫との関係、中曽根康弘と米政府との知られざる秘密などを探った傑作ノンフィクション。第21回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化。(解説=真山仁)

内容説明

秘密指定解除が進む米国の公文書を解読し、戦後最大の疑獄事件であるロッキード事件に新たな光を当てる。「田中角栄逮捕は米国の虎の尾を踏んだから」説の真相、CIAと児玉誉士夫、中曽根康弘と米政府との知られざる秘密などを探った傑作ノンフィクション。第二一回司馬遼太郎賞、2018年度日本記者クラブ賞受賞作、待望の文庫化。

目次

第1章 アメリカ政府はなぜ田中角栄を嫌ったのか?―田中逮捕を「奇跡」と喜んだのはなぜか?
第2章 中曽根事務所から「米政府ハイレベルの圧力」
第3章 ニクソン大統領辞任から田中逮捕へと連鎖―ウォーターゲート事件の風
第4章 中曽根幹事長から米政府首脳へのメッセージ
第5章 三木首相「自民離脱、信問う」示唆、米政府に密使
第6章 CIAから「日本の政党」への資金提供と児玉誉士夫
第7章 日本に米国製兵器を売り込むために
第8章 日本政府高官への黒いカネを暴いて急ブレーキ―チャーチ小委員会の消滅
第9章 考察―本当に「田中角栄は虎の尾を踏んだ」のか?

著者等紹介

奥山俊宏[オクヤマトシヒロ]
ジャーナリスト。1966年岡山県生まれ。1989年東京大学工学部原子力工学科卒、同大学新聞研究所修了、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部、特別報道部、編集委員。2009年にアメリカン大学(ワシントンDC)の調査報道ワークショップで研究員。2011年から国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)メンバー。2022年から上智大学文学部新聞学科教授。本書で第21回司馬遼太郎賞(2017年度)、日本記者クラブ賞(2018年度)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

57
この事件と言うよりも田中角栄その人物への関心が高いのですが、ちょっとはぐらかされたような感想です。この事件は、田中角栄がアメリカを起こらせたことが発端という説があたりまえのように語られている。そこに落ち着かせることが「平和」なのかもしれません。ただ、戦後から続いているアメリカの支配。歴代の政治家たちは、アメリカへの忖度を欠かせずに忠実であるようだ。2024/07/21

緋莢

14
図書館本。「私の経験では、田中は生涯、本当のことを口から発したことが一度もない」キッシンジャーは、こう言った。1976年に発覚したロッキード事件。それを、秘密指定解除されたアメリカの公文書を解読し、著者は読み解こうとします。副題に「田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか」とありますが、著者は「田中角栄はアメリカの虎の尾を踏んだ」は根拠に欠けていると 書いています。そこに至るまでの、丹念に公文書を追っていったんだろうなぁ、というのは よくわかりましたが(続く2024/10/10

おやぶたんぐ

10
以前「日米開戦と情報戦」(ttps://bookmeter.com/reviews/77214036)を読み終えて、政治や外交で練りに練った分かりやすい陰謀の実現などないことを思い知らされた。本書はそれを再び実感させてくれる。先行する事象が想像を超える影響を及ぼし、錯綜する思惑と軋轢が予想外の結果を生む。ロッキード事件が米国の陰謀だと安易に信じ込むことは、愚かという以上に極めて危険なのではなかろうか。2024/07/11

馬咲

8
著者も中間報告と言うように、本書は真実をドンと明示するといったものではない。新たに秘密指定が解除された米国の公文書から得られた事実を加味して事件の内容を整理し、今も日本で根強く流布されている「真相(田中角栄はアメリカの虎の尾を踏んだ)」の確度について考察しつつ、今後の日米関係を考える際の教訓を抽出しようとしている。田中の言動に関するキッシンジャーらの皮肉から、米国が田中に不信感を持っていたのは確かだが、原因が彼の外交方針自体(日中国交=台湾断交や独自の資源獲得外交)にあったとする根拠は弱いことが分かる。2024/11/05

氷柱

8
1086作目。6月12日から。時の首相の舞台裏を暴く作品。関係者が殆ど鬼籍に入られていることもあり、真相は迷宮入りしてしまうのだろう。もしくは関係者が全員いなくなってから機密文章が公開されることになるのだろうか。アメリカ側からの視点で政治事件にスポットが当てられる。とは言え核心に触れる内容はなくああでもないこうでもないという論が展開されるのみである。様々な研究が行われているにも関わらずまともな結論が出ていないということはそれだけ闇も深いのだろう。2024/06/17

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