出版社内容情報
秘密指定解除が進む米国の公文書を解読し、戦後最大の疑獄事件であるロッキード事件に新たな光を当てる。「田中角栄逮捕は米国の虎の尾を踏んだから」説の真相、CIAと児玉誉士夫との関係、中曽根康弘と米政府との知られざる秘密などを探った傑作ノンフィクション。第21回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化。(解説=真山仁)
内容説明
秘密指定解除が進む米国の公文書を解読し、戦後最大の疑獄事件であるロッキード事件に新たな光を当てる。「田中角栄逮捕は米国の虎の尾を踏んだから」説の真相、CIAと児玉誉士夫、中曽根康弘と米政府との知られざる秘密などを探った傑作ノンフィクション。第二一回司馬遼太郎賞、2018年度日本記者クラブ賞受賞作、待望の文庫化。
目次
第1章 アメリカ政府はなぜ田中角栄を嫌ったのか?―田中逮捕を「奇跡」と喜んだのはなぜか?
第2章 中曽根事務所から「米政府ハイレベルの圧力」
第3章 ニクソン大統領辞任から田中逮捕へと連鎖―ウォーターゲート事件の風
第4章 中曽根幹事長から米政府首脳へのメッセージ
第5章 三木首相「自民離脱、信問う」示唆、米政府に密使
第6章 CIAから「日本の政党」への資金提供と児玉誉士夫
第7章 日本に米国製兵器を売り込むために
第8章 日本政府高官への黒いカネを暴いて急ブレーキ―チャーチ小委員会の消滅
第9章 考察―本当に「田中角栄は虎の尾を踏んだ」のか?
著者等紹介
奥山俊宏[オクヤマトシヒロ]
ジャーナリスト。1966年岡山県生まれ。1989年東京大学工学部原子力工学科卒、同大学新聞研究所修了、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部、特別報道部、編集委員。2009年にアメリカン大学(ワシントンDC)の調査報道ワークショップで研究員。2011年から国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)メンバー。2022年から上智大学文学部新聞学科教授。本書で第21回司馬遼太郎賞(2017年度)、日本記者クラブ賞(2018年度)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
緋莢
おやぶたんぐ
馬咲
氷柱