出版社内容情報
らい予防法が廃止されても,ハンセン病隔離政策が終わり解決したわけではなかった.回復者たちの今の声.
徳永 進[トクナガ ススム]
著・文・その他
内容説明
家族からも故郷に帰ることは勿論、連絡をすることも拒絶されることが多かった、元ハンセン病患者たち。社会から、生きることから「隔離」された彼らに深い共感を抱き続けた著者が、若いころからライフワークとして一人一人の話を聞いた貴重な記録。らい予防法が廃止され、国が謝罪をしても、彼らの苦しみが終わったわけではない。アンケートにより集めた高齢になった彼らの今の思い、著者の論考「隔離の中の医療」を新たに収録した増補版。
目次
序 理由のないものに刻まれる生
1 収容の日
2 らいを病んだ母
3 戦争とらい
4 島での生活
5 発電所のある村―らいを病んだ故郷の人たち
聞き書きを終えて
らい者は今日も故郷を想う―一九九一年
続く故郷の拒絶―二〇〇一年
終焉期に聞こえる声―二〇一七年、ハンセン病療養所入所者へのアンケートハガキから
隔離の中の医療
著者等紹介
徳永進[トクナガススム]
1948年鳥取生まれ。京都大学医学部卒業、医師。鳥取赤十字病院内科部長を経て、2001年鳥取市内にホスピスケアを行う有床診療所「野の花診療所」を開設。1992年地域医療への貢献を認められ第一回若月賞を受賞。著書に『死の中の笑み』(講談社ノンフィクション賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
ネムル
CTC
Schuhschnabel
ポルターガイスト
-
- 和書
- 近代植物学の起源