岩波現代文庫
フェミニズムの時代を生きて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032319
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0136

出版社内容情報

日本におけるフェミニズム運動のパイオニア世代の三人が、個人史の軌跡を時代の中に位置づけて語る。草創期の女性史・女性学の熱気、学生運動や「慰安婦」問題との関わり、異性愛者としての立ち位置、そして老いつつある自らの経験と死について。後に続く世代に残す、貴重な歴史的証言。

内容説明

日本におけるフェミニズム運動のパイオニア世代の三人が、個人史の軌跡を時代の中に位置づけて語る。草創期の女性史・女性学の熱気、学生運動や「慰安婦」問題との関わり、異性愛者としての立ち位置、そして老いつつある自らの経験と死について。後に続く世代に残す、貴重な歴史的証言。

目次

第1部 女が老いる、ということ(老いはいつ始まるのか;二つの老い―ボーヴォワールとフリーダン;老いの表象;触る;触られることへの要求;老いとセクシュアリティー;老いた女の価値;老いる場所;自分の死)
第2部 フェミニズムの時代を生きて(個人史;フェミニズムの時代;制度としての大学、女性学の制度化;九〇年代憩う;異性愛者として生きる)
第3部 フェミニズムの行方(一枚岩ではないおひとりさま;非選択的おひとりさま;階層の違いを越えてつながるということ;退職後に変わったこと、変わらないこと;性別二元論は今でも有効か;ウェブによるンジェットワーク作り;後続世代へのメッセージ)

著者等紹介

西川祐子[ニシカワユウコ]
1937年生。元京都文教大学教授。専門はフランス文学・ジェンダー研究

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生。東京大学名誉教授。専門は社会学・ジェンダー研究

荻野美穂[オギノミホ]
1945年生。同志社大学教授。専門は女性史・ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

8
岩波現代文庫オリジナル。ジェンダー研究者として西川・上野・萩野による3つの鼎談を収める。収録日は2006年、2008年、2011年2月で、08年のものが7割を占める/上野〈(加藤美紀代から)あなたが寮生活ができない、二人部屋以上では暮らせないプチブルだからでしょ、と言われた。〉これはおしゃれに関して「女子校カルチャー」集団との違いに関するもの。上野は、酒井順子と中村うさぎは女子校カルチャーの双璧、と語る/良くも悪くも、アッパーミドルは親との関係が深いナー。2018/04/12

みつ@---暗転。

2
***** フェミニズム自体を学んできた訳では無いので、ある程度の通史入門に。3人の研究者の、学問的要素がっつりの噛み砕かれた掛け合い。「フェミニストというのは女性嫌悪じゃないか」と言われれば「その答えはイエスしかない」、「女性嫌悪が自分の内面になければ、フェミニストになる理由がない」という上野千鶴子の言に強く首肯。竹村和子派だったが、上野千鶴子に対して印象が変わってきた。アナ・ボル論争での「女権主義」/「女性主義」や、「生産至上主義」/「生存至上主義」等は特に苦手分野だったので、大いに参考になった。2021/08/09

deerglove

1
実に濃密な対談でした。上野さんの「先輩」にあたる荻野さん、西川さんのことは初めて知りましたが、それぞれの個人史を踏まえつつ、女性史と女性学の違いや「当事者性」の問題、そして2000年代以降のフェミニズムへのバックラッシュの恐ろしさなどについて、多くの気づきがありました。いわゆる”女子高カルチャー”に対する3人のスタンスの違いとか、自らのセクシュアリティを巡る丁々発止のやりとりにはこちらがドキドキハラハラさせられましたが(笑)。2022/07/17

check mate

1
フェミニストもアンチフェミニストも面白く読めると思う2020/11/20

おかえ

1
主にラディフェミのせいで嫌悪されがちなフェミニズム。でも、私(アラフォー)より上の世代では、やっぱりどうしても必要なものだったんだな。そのおかけで、昔よりはマシになってると思う。2018/12/23

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