内容説明
『人民日報』のコラムや雑誌の投書を題材に中国民衆の日常世界をあるがままに描く。革命と近代化の実践にもかかわらず根強く残る封建的人間関係、幹部の不正・腐敗、ヒューマニズムの喪失、自然破壊。本書に記された八〇年代中葉の社会矛盾は今なお解決の道を見出せないでいるものばかりであり、容易に変わらない中国社会を表わしている。
目次
前文―変わる中国、変わらない中国
第1章 人山人海―いろいろあらーね
第2章 天経地義―すべてを大切に
第3章 人非木石―百姓だって人間だ
第4章 一元復始―またぞろぶりかえす
第5章 一丘之貉―やってくれるね
第6章 生財有道―近代化フィーバー
第7章 禍国殃民―なんとかしてよ
改革開放二十年―変わる中国、変わらない中国
著者等紹介
辻康吾[ツジコウゴ]
1934年東京に生まれる。59年東京外国語大学中国語学科卒業。61年立教大学法学部卒業。毎日新聞香港・北京特派員、東海大学教授を経て98年から独協大学教授。現代中国論専攻
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