出版社内容情報
「人間にとってその人生は作品である。この立場で私は小説を書いている」――そう記した司馬遼太郎の人生は、どのような作品だったのか。その読み解きと、戦後知識人たちと対話する姿勢から、歴史小説家としての、また文明批評家としての、歴史と人間の物語に対する透徹したまなざしが、いま浮き彫りになる。
内容説明
「人間にとってその人生は作品である。この立場で私は小説を書いている」―そう記した司馬遼太郎の人生は、どのような作品だったのか。その読み解きと、林屋辰三郎、大野晋、桑原武夫、梅棹忠夫、網野善彦、鶴見俊輔、大江健三郎、井上ひさし、宮崎駿など、戦後知識人たちと対話する姿勢から、歴史小説家としての、また文明批評家としての、歴史と人間の物語に対する透徹したまなざしが浮き彫りになる。
目次
「思想嫌い」という思想
司馬遼太郎と「戦後知識人」群像
大阪的作家の「計量」と「俯瞰」の文学
西郷という巨大な謎
「坂の上」から見通した風景
あの、元気だった大阪
著者等紹介
関川夏央[セキカワナツオ]
作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作、双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞、2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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