出版社内容情報
「首が折れるような、背骨が折れるような、未経験の重い痛みで、ごきぼきっと腰以外の部分が布団に押しつけられた。そして高熱が皮膚から体の中に流れ込んできた」。芥川賞作家が十代から苦しんだ痛みと消耗は十万人に数人の難病だった。突然襲われた劇症、病と「同行二人」の半生を描いた野間文芸賞受賞作待望の文庫化。
内容説明
「首から熱と痛みが湧き全身を拘束する。ていうか痛みが首を絞り上げるよう。(略)両肋に何か鉄の布が置かれたように苦しいのだ。「これ破傷風ってやつ?違う!死ぬの?いやいやなかなか!」」。芥川賞作家が十代から苦しんだ痛みと消耗、それは十万人に数人の難病「混合性結合組織病」だった。突然襲ってきた劇症、病と「同行二人」の半生を書き切って大きな反響を呼んだ野間文芸賞受賞作。日本慢性看護学会講演録「膠原病を生き抜こう」を収録。
目次
未闘病記 膠原病、「混合性結合組織病」の
日本慢性看護学会講演録 膠原病を生き抜こう―生涯の敵とともに
著者等紹介
笙野頼子[ショウノヨリコ]
1956年、三重県生。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞、91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、『タイムスリップ・コンビナート』で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー賞、05年『金比羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。2011年より5年間立教大学大学院文学研究科特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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