出版社内容情報
「政治的正しさ」を引き換えにすることを恐れず、同時代史にかかわり続けることを自らに課した「行動する思想家」竹内好を論じて本書は大きな反響を呼んだ。その後20年を経て、卓越した研究者である著者の深化した洞察は「日本のアジア主義」「革命の論理と戦争の論理」などについて重要な問題を提起している。増補決定版。
【目次】
竹内好を直視する
まえがき
第一章 魯迅との出会い
一 支那学者たちとの論争
二 『魯迅』の誕生
三 絶望へ、そして絶望から
第二章 文化――政治の視座
一 竹内好の近代論――世界構造としての文学
二 民族独立の「機能化」と文化――政治の存在様式
第三章 戦争と歴史
一 歴史的瞬間における「誤った」選択
二 非日常性の道徳実践――主体が歴史に分け入る渇望
第四章 絡み合う歴史と現在
一 敗戦体験――戦争責任と文明観の模索
二 安保運動――戦争体験の「現在進行形」
三 「伝統」のパラドクス――内在的否定と再構築の政治性
注



