岩波現代文庫<br> 大戦間期の日本陸軍

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岩波現代文庫
大戦間期の日本陸軍

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006004880
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0121

出版社内容情報

第一次世界大戦が史上初の「総力戦」として戦われたことは日本陸軍に大きな衝撃を与えた.一方「大正デモクラシー」という思潮が国民のなかで高まりをみせるなか陸軍はどのような対応をせまられたのか.多くの史料を精査・分析して浮かび上がった日本陸軍の近代化構想の変遷.定評ある研究書の待望の文庫化.解説=吉田裕


【目次】

 序 章
  一 課題と視角
  二 本書の構成
  三 史料について

第Ⅰ部 第一次世界大戦の衝撃と日本陸軍

 第一章 日本陸軍の第一次大戦研究
  はじめに
  一 調査委員の成立と組織
  二 調査委員の活動
   1 資料の収集
   2 陸軍内外への活動
  三 調査委員と田中軍政
  おわりに
   表1 調査委員編制表
   表2 調査委員一覧表
   表3 陸士出身期表
   表4 海外出張一覧表
   表5 講話実施一覧
   表6 貴族院議員一覧表

 第二章 日本陸軍の総力戦構想
  はじめに
  一 経済力の育成
   1 三つの課題
   2 生産力の拡充
   3 自給自足と自由貿易
  二 政軍関係
  三 挙国一致と自発性の喚起
  おわりに

 第三章 日本陸軍の「大正デモクラシー」認識
  はじめに
  一 状況としての「大正デモクラシー」認識
   1 一般社会をめぐる「大正デモクラシー」
   2 軍をめぐる「大正デモクラシー」
   3 第一次世界大戦の教訓
  二 思想としての「大正デモクラシー」認識
  三 制度としての「大正デモクラシー」認識
  おわりに
   付表1
   付表2

 第四章 日本陸軍の教育制度改革論
  はじめに
  一 将校養成制度の変遷
  二 一九二〇年の教育制度改革
   1 制度改革の内容
   2 教育制度調査委員会の議論
  三 陸軍幼年学校の廃止
   1 大阪および名古屋陸軍幼年学校の廃止
   2 仙台陸軍幼年学校の廃止
   3 熊本および広島陸軍幼年学校の廃止
  おわりに

 第五章 日本陸軍のアメリカ認識
  はじめに
  一 アメリカ研究の動機
  二 国民軍事教育と国民性
  おわりに

 第六章 日本陸軍の軍近代化論
  はじめに
  一 精神強調論
  二 装備・精神論
  おわりに

第Ⅱ部 「満州事変への道」と日本陸軍

 第七章 田中外交と日本陸軍
  はじめに
  一 総力戦の衝撃と「大正デモクラシー期」の陸軍
  二 「一九二五年体制」と田中外交
  三 田中・宇垣と陸軍中堅層
  おわりに

 第八章 満蒙侵略と国家改造
  はじめに
  一 統帥権干犯問題と陸軍「革新」派
  二 三月事件――「内先外後」主義から「外先内後」主義へ
  三 石原構想と関東軍
  四 満蒙武力解決と軍制改革
  おわりに

第Ⅲ部 「太平洋戦争への道」

内容説明

第一次世界大戦が史上初の「総力戦」として戦われたことは、日本陸軍に大きな衝撃を与えた。一方「大正デモクラシー」という思潮が国民のなかで高まりをみせるなか、陸軍はどのような対応をせまられたのか。多くの史料を精査・分析して浮かび上がった日本陸軍の近代化構想の変遷。定評ある研究書の待望の文庫化。

目次

第1部 第一次世界大戦の衝撃と日本陸軍(日本陸軍の第一次大戦研究;日本陸軍の総力戦構想;日本陸軍の「大正デモクラシー」認識;日本陸軍の教育制度改革;日本陸軍のアメリカ認識;日本陸軍の軍近代化論)
第2部 「満州事変への道」と日本陸軍(田中外交と日本陸軍;満蒙侵略と国家改造)
第3部 「太平洋戦争への道」と日本陸軍(両大戦間期の体制変動と日本陸軍;「一九四〇年体制」と総力戦研究所)

著者等紹介

黒沢文貴[クロサワフミタカ]
1953年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。宮内庁書陵部編修課主任研究官を経て、東京女子大学現代教養学部教授。現在は東京女子大学名誉教授。日本近代史。著書『大戦間期の日本陸軍』(みすず書房、2000年。第30回吉田茂賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hiroshi

10
著者は1980年代から始まった防衛研究所戦史部から一般公開された旧陸海軍関係史料を本格的に分析に取り組んだ研究者。その成果が本書であり、解説者の吉田裕曰く戦後軍事史研究の古典として位置づけられると。本書は大正デモクラシー期の陸軍に焦点を当てて、そこでの構造的要因や内面的な動機づけが昭和ファシズム期にどの様に展開したのかを考察する。そこでキーになるのが第1次世界大戦の衝撃である。38式歩兵銃を主体とする日露戦争型装備の日本陸軍が、戦争の機械化と桁違いの兵力動員・生産力に直面して四流の軍隊に転落したのである。2025/08/16

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