出版社内容情報
大貫 恵美子[オオヌキ エミコ]
著・文・その他
内容説明
日本の将来を担うべき多数の若者が、特攻機に搭乗して海の藻くずと消えていった―「桜が散るように」。為政者は桜の美しさを、ナショナリズム高揚と戦争遂行に利用したのだ。下巻では、国家と国民のあいだに起こった「相互誤認」を、学徒特攻隊員の日記をきめ細かに分析して証明する。象徴人類学の見事な成果。
目次
第3部(「運命を選ぶ自由」―特攻隊の成り立ち;特攻隊員の手記)
第4部(国家ナショナリズムとその「自然化」の過程;グローバルな知的潮流を源泉とする愛国心;幹を曲げられた桜)
著者等紹介
大貫恵美子[オオヌキエミコ]
神戸市生まれ。津田塾大学卒業。1968年、ウィスコンシン大学人類学博士号取得。ウィスコンシン大学ウィリアム F.ヴァイラス研究専任教授。アメリカ学士院正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。