内容説明
通勤・通学、あるいは茶の間で、5分間だけちょっと数学について考えてみませんか。そんな趣向で一〇〇回にわたって連載された新聞コラムの中から選りすぐりの50話を収録。聖書に書き込まれた円周率の話、想像力を超える巨大数、もっとも美しい公式など。楽しく読めて少し幸福な気分になれる話題が満載。
目次
1 いろいろな数の世界(魅惑の数学―整数;πの不思議 ほか)
2 不思議な数―ゼロと素数(不当に低く見られている数―ゼロ;目もくらむ巨大素数 ほか)
3 図形を計る・数える(五次元のケーキ;天才にどうアプローチするか ほか)
4 世の中は確率で満ちている(偶然は出しぬけない;誕生日のパラドックス ほか)
5 考える力と数の論理(自分のヒゲをそる村の床屋;入場料を払わなかったのは誰か? ほか)
著者等紹介
ベーレンツ,エアハルト[ベーレンツ,エアハルト] [Behrends,Ehrhard]
ベルリン自由大学数学教授。数多くの専門書を執筆する傍ら、数学の普及活動にも尽力。高校から大学への橋渡しをするためのユニークな数学教科書の執筆者としても知られる。テレビ出演や著作を通じて数学の面白さと実用性をわかりやすく伝えることで定評がある
鈴木直[スズキタダシ]
東京大学大学院修了。東京医科歯科大学教授を経て、東京経済大学教授(社会思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
49
数学は得意とはとても言えない。でも、好きである。学ぶことはできないとしても、その雰囲気は楽しみたい。中学生の頃、幾何学が好きになった。補助線を見出すと一気に解けてしまう。その醍醐味。以後、一般向けの数学書を読んでは数学の世界の奥深くに焦がれていた。美人が好き。でも、触れることなど叶わない。遠くから眺めるだけ。雰囲気だけでも楽しみたい……なんて比喩は不謹慎か。2019/11/08
トムトム
23
1つ1つのお話が短くて良い。数式が出てくるとちょっと苦手です。フィボナッチ数列の不思議を再確認しました。とある三角形、4つのパーツに分けて並べ替えると、なぜか1マス分の面積が減ってしまいます。なんでだい!?説明を読んで、納得です。2020/10/02
hirayama46
3
はじめてのエアハルト・ベーレンツ。ドイツの新聞で連載された数学コラムをまとめた本。新聞連載としてはかなり本格的な数式や図形がみっしり出てくる、門外漢にとってはハードルがやや高めの本だと感じました。こういう本は1話ごとに考えながら読まなくてはいけないのでちょっと疲れますね……。いちおう若かりしころは理系だったのでそこまで数学が苦手なわけではないのですが、図形問題は苦手です。2024/02/08
Steppenwolf
2
G新聞に連載された5分ぐらいで読める100の話から50に抽出され本書に収められている。一部の話は当然私にとって馴染み深いものである。だからこそ安心して読めたし早く読める。不得意分野はやはり確率だと再認識させられた。日本語訳ではテーマごとに分けられており,最後の考える力と数の論理は読んで面白かった。2019/06/05
読書男子
1
社会人になり久しく数学から離れてしまったが、改めて数学の面白さを感じた。学生時代のワクワク感を思い出した。一方でだいぶ頭が錆び付いてしまったなと実感。2021/09/12