出版社内容情報
知られざるファインマンの名講義を再現。ニュートンの『プリンキピア』にならい、三角形の合同・相似だけを使って、惑星の運動・万有引力の法則を説明する。その魅力を味わうための解説やファインマンをめぐる回想は印象深い。
内容説明
知られざるファインマンの名講義を再現。ニュートンの『プリンキピア』にならい、三角形の合同・相似の関係だけを使って、惑星の運動・万有引力の法則を説明する。その迫力と魅力を十分味わうために、著者らが徹底的に噛み砕いて補足説明を加えた。またファインマンと著者らの個人的なエピソードを含む回想がとても印象深い。
目次
1 コペルニクスからニュートンまで
2 ファインマン―1つの回想
3 楕円の法則のファインマンの証明
4 太陽のまわりの惑星の運動
著者等紹介
グッドスティーン,D.L.[グッドスティーン,D.L.] [Goodstein,David L.]
カリフォルニア工科大学物理学教授
グッドスティーン,J.R.[グッドスティーン,J.R.] [Goodstein,Judith R.]
カリフォルニア工科大学文書資料館員
砂川重信[スナカワシゲノブ]
1925‐98。大阪大学理学部物理学科卒。東北大学教授、大阪大学教授を歴任。専門は理論物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Vc. Ghosh
1
講義自体も豊富な図で丁寧に補足解説されているし、歴史的背景もニュートンの時代とファインマンの時代、両方について説明されます。図を中心にときどき文章を参照すれば理解できるようになっており、幾何学と解析学の境目を体感できました。ただ注意してほしいのは、文中でも後半で一瞬釈明されるのですが、議論の一部は命題の同値な関係を証明しているのではなく可能な解の一つを示しているにすぎない、ということです。途中文面通りに受け取ると混乱する部分があるかもしれません。2020/05/16
bittersweet symphony
0
惑星の軌道の図と速度図を同一平面に描いているわけだけれども、これ実際には別レイヤーのグラフィックを強引に一つの平面に押し込んだ感がありますね。複素平面などをやっぱり思い描いてしまうわけですが。2020/12/25