内容説明
ペリー来航の年、岩手陸中海岸沿いの地域で起きた「三閉伊一揆」を率いた百姓命助。逃走・潜伏生活のすえに捕らわれた獄中で書き残した記録や、現地調査をもとに、命助の波瀾に富んだ生涯を詳しくたどり、維新前夜の農漁村に生きた人々の暮らしの実態、彼らの世界観、時代のうねりを生き生きと描き出す。日本近世史研究の成果が生んだ名著、待望の文庫化。新稿「幕末民衆の『極楽世界』」を収録。
目次
1 栗林村と命助の家筋
2 「東」の人びと
3 先行する者―弘化四年の一揆
4 同行する者―嘉永六年の一揆
5 出奔
6 修験者明英
7 二条殿家来三浦命助
8 牢の中
9 「極楽世界」へ
著者等紹介
深谷克己[フカヤカツミ]
1939年、三重県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程修了、文学博士。早稲田大学名誉教授。日本近世史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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