岩波現代文庫
哲学初歩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001698
  • NDC分類 100
  • Cコード C0110

内容説明

哲学の根本問題とは何だろうか。哲学・西洋古典学の碩学が、西洋哲学の源流に分け入りつつ、生きること、考えることの意味、哲学の究極において求められているものを私たちとともに探求する。生硬な言葉遣いを排して、平明かつ明晰な思考で読者を誘う必読書。

目次

哲学とは何か―その根源的な意味
哲学は生活の上に何の意味をもっているか―生活と哲学との結びつき
哲学は学ぶことができるか―学問的知識と哲学的智
哲学の究極において求められているもの―プロトレプティコスを中心に

著者等紹介

田中美知太郎[タナカミチタロウ]
1902‐1985年。哲学者、西洋古典学者、評論家。1950‐65年、京都大学文学部教授。1950年、日本西洋古典学会設立メンバーの一人。1972年文化功労者。1978年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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i-miya

51
2010.10.20 (うらがき) 哲学の根本問題とはなんだろう。(田中美知太郎) 1902-1985。哲学者。西洋古典学者。(索引) 教える。教えることができる。 学問的知識。政治。第一原理。 『第七書簡』。 『テアイテトス』。鳩小屋の比喩。 『テアイテトス』。 『パルメニデス』。 『理想国』。(1950.09刊行、岩波全書) (解説・廣川洋一) プロトレプティコス。ソクラテスがプロトレプティコスを若者に話して聞かせるくだり。A.健康、財産、地位、名声の正しい使用。(改訂版を出すにあたって)2010/10/20

23
わたしの読み方があまりよくなかったかも。ちょっと退屈してしまった。知らないことを知るのが、始まりであると同時に終わりである。なるほど。2018/03/06

itosan04

4
図書館で何度も借りては再読した本ではあるけど、改めて購入してゆっくり読んでみた。1950年初版の書物とは思えないほど現代性があふれている。2000年以上前の古代ギリシャについて考えるのに50年60年は全く関係ないということか。2016/03/26

さえもん

1
正しい問いをたてるということがいかに難しいことであるかということを痛感した。この一冊を持ってしても、哲学とは何なのか、というのがうまく問えていない、いやそもそも正しい問いではないのではないか、と思わせられる。カントの言うとおり、人知を超えているものなのか。限界はあるにしても、その限度とは。おそらく、一生をかけても答えは出まい。2025/04/12

ぎゃり粉(ぎゃりこ)

1
おもしろかった。ちょっと理解が違うかも知れないが、哲学とは、「知ろうとすることを知ろうとする学問」なのだと思う。究極的には人生あるいは人類全体にとっての「善きこと」を実現するための「智」への道なのだと思うが、そもそも「善きこと」や「智」とは何なのか、という問答が無限に続く。2021/08/01

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