岩波ジュニア新書<br> 食べものから学ぶ世界史―人も自然も壊さない経済とは?

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岩波ジュニア新書
食べものから学ぶ世界史―人も自然も壊さない経済とは?

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005009374
  • NDC分類 K332
  • Cコード C0233

出版社内容情報

砂糖や小麦粉など身近な食べものから「資本主義」を解き明かす! 産業革命、世界恐慌、戦争、そしてグローバリゼーションと「金融化」まで、食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介。気候危機とパンデミックを生き延びる「経世済民」を考え直すために。

内容説明

なぜ、こんな世界になってしまったのか。気候危機とパンデミックをかかえて生きる人たちに、すべての問題の根底にある資本主義のカラクリを紹介。産業革命、世界恐慌、戦争、グローバリゼーションと「金融化」まで、食べものから世界経済の歴史を学べば、人も自然も壊さない「経世済民」が見えてくるだろうから。

目次

はじめに
序章 食べものから資本主義を学ぶとは
1章 農耕の始まりから近代世界システムの形成まで
2章 山積み小麦と失業者たち(世界恐慌から米国中心世界の成立まで)
3章 食べ過ぎの「デブの帝国」へ(戦後~1970年代までの「資本主義の黄金時代」)
4章 世界の半分が飢えるのはなぜ?(植民地支配~1970年代「南」の途上国では)
5章 日本における食と資本主義の歴史(19世紀の開国~1970年代)
6章 中国のブタとグローバリゼーション(1970年代~現在)
おわりに 気候危機とパンデミックの時代に経済の仕組みを考え直す

著者等紹介

平賀緑[ヒラガミドリ]
京都橘大学経済学部准教授、立命館大学BKC社系研究機構客員協力研究員。広島出身。1994年に国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。香港と日本において新聞社、金融機関、有機農業関連企業などに勤めながら、「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」共同代表として、食・環境・開発問題に取り組む市民活動を企画運営した。2011年に大学院へ移り、ロンドン市立大学修士(食料栄養政策)、京都大学博士(経済学)を取得。植物油を中心に食料システムを政治経済学的アプローチから研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

102
資本主義の現代において食べものが「商品」となり、食べ過ぎによる不健康と食料の約3分の1が廃棄される一方で、約20億人が食料不安を感じている矛盾。江戸時代まで自給自足だった日本で、明治以降、砂糖・小麦粉・豚肉・大豆・トウモロコシが現代の食生活の中心を占めるのに至る過程が理解できる。英国の産業革命を支えた植民地での砂糖や小麦以外に大豆の輸入も増加した。満州で大豆を生産し満鉄を利用して商社を保護することが国策で、日本の植民地化を防いでいたが、日本も植民地を作ろうとしたということは差別の構造と同様に思えてしまう。2022/06/26

ちゅんさん

49
まず大勢の方が書いているように世界史ではなく経済史です。そして著者の資本主義批判が強すぎて読むのがしんどかったです。ジュニア新書なので(まだ自分の考えを持ってない、情報を判断出来ない可能性も考えて)もう少し中立に書いて欲しかった。何でもかんでも資本主義を批判し過ぎ、ちゃんと良い面にも触れないとフェアじゃない。たくさん本の紹介をしているが紹介の仕方も雑で読む気にならないし表やグラフもあまり効果的とは思えない。結構評価が高い本だったのでかなり楽しみにしてましたが残念です。2022/09/20

わむう

32
YA向けに資本主義や世界経済、貧困による飢餓がなぜ起きるのかについてわかりやすく書かれています。小麦・砂糖・トウモロコシ・油がなぜ世界でこれだけの需要があるのか、戦後、食生活がどのように変化したのかが重要なポイントだと思います。現在でも飢餓で亡くなる人がいる地域がある一方、「食べたら死ぬ」と言われるような肥満や成人病患者が医療費の大半を占める国もあります。だからといって食料を運ぶだけでは根本的な解決にはならないのことも説明していてYAが自分たちで未来について考えるいいきっかけを与えてくれる本かと思います。2021/09/19

ta_chanko

25
産業革命と資本主義経済の進展により、食べ物は過剰な消費を促し、生産する企業が利益を上げるための「工業製品」と化してきた。今さら自給自足社会に戻ることはできないし、それが理想であるわけでもない。しかし、人々の健康よりも儲けを優先するような仕組みや、途上国の農業を破壊し人々を路頭に迷わせるような仕組み、環境を破壊する持続可能性のないやり方は考え直さなければならない。顔の見える相手との開かれたコミュニケーションでつながるような、地域に根ざした食と農のネットワークを広げていくことから取り組んでいけるとよい。2021/09/09

崩紫サロメ

22
食と資本主義を考える本。思考としてはエリック・ウィリアムズやイマニュエル・ウォーラーステインなどをベースにし、川北稔『砂糖の世界史』の影響を強く受けているが、それらに現代の問題を加え、若者向けに分かりやすく論じている。上記未読でも多分大丈夫。特に1970年代以降(クライツァー『デブの帝国』、ジグレール『世界の半分が飢えるのはなぜ?』柴田明夫『中国のブタが世界を動かす』を元に紹介)の話も充実しており、知識や認識をアップデートできる。2021/09/24

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