出版社内容情報
「今のうまくいかない状況」をどうすれば「何とかなる状況」に変えることができるのか….専門医からのアドバイス.
内容説明
「今のうまくいかない状況」をどうすれば「何とかなる状況」に変えることができるのでしょうか、そのためにはどのような方法があるのでしょう。発達障害の診断を受けたり、もしかしたら発達障害を抱えているかもしれないと思ったら…。臨床経験豊富な医師がトレーニング法や日常で役立つライフスキルをアドバイスします。
目次
障害とは何か
発達障害とは
発達障害の種類
診断は必要か
発達障害の多様性と診断の重なり
自閉症スペクトラム障害
ADHD(薬物療法を含む)
特異的学習障害
そのほかの発達障害
知的障害〔ほか〕
著者等紹介
平岩幹男[ヒライワミキオ]
1951年生まれ。1976年東京大学医学部卒業。1978年帝京大学医学部小児科。1992年戸田市立健康管理センターを経て、2007年Rabbit Developmental Researchを開設。医学博士。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
ちょうどこの時期の利用者さんのいる介護施設にいるので、チェックシートのように参照しました。2022/04/09
呼戯人
20
思春期からのライフスキルと副題のついた実践的な岩波ジュニア新書。高校生用に書かれた本なのでわかりやすく読めた。自閉スペクトラム症やADHDの当事者用にどんな対処方法があるかが具体的に述べられている。孫の一人が、ギフテッドであると同時に自閉スペクトラム症であるかもしれないという心配から読んだ本。読み書きの能力の高さに比べて、話し言葉が遅いという傾向にどう対処したらよいのかを考え続けている。次は、ニューロダイバーシティに関する本を読もうと思っている。2022/10/20
崩紫サロメ
16
中高生で自分が発達障害かもしれないと思っている人を対象とした形を取っている。発達障害にはどのような種類や症状があるのか、というあたりは当事者よりは家族や教師などに向けた面が強いかもしれない。本書の優れている点は後半の「トレーニング」というパートで、発達障害を抱えながら生きていく上で役に立つ認知行動療法のようなものが紹介されている。一つの単元が見開き1ページで完結しており、QRコードでより詳細なデータにアクセスできるようになっている。2019/12/17
FOTD
12
とても興味深く読んだ。最近、漠然と「訓練」について考えていたのでトレーニングの具体例が書かれていたことが良かった。大変参考になった。2020/07/17
武井 康則
8
発達障害はまず学生時代の躓きから顕著になると思うのだけど、別に発達障害でなくても思春期は大なり小なり似たようなもので、示唆に富む話、参考を期待したが、外れた。臨床の医師なら具体的にどんな悩み苦しみがあり、うまくいった例、そうでない話あるだろうに、通り一遍の説明で何かのトリセツを読んでいるよう。ちらちら見える意見等も薄くて、誰を読者に考えているか(本人、保護者、周囲の者、思春期を生きる男女)が見えずまったく参考にならない。2020/05/19