出版社内容情報
中学時代に不登校などを経験後
内容説明
中学時代に2年近くにわたる不登校・引きこもりを経験。昼夜逆転の生活の中でネットゲームに没頭するも、一念発起して高校、大学へ進学。その体験から、現在は、生き難さを抱える当事者と親たちに寄り添う活動やプロジェクトを展開中。ネガティブに語られがちな「不登校」を人生のチャンスと考え生きる著者が語る今、そして未来の夢。
目次
1 不登校の始まり(コトの始まりは、理科実験室の事件;「卑きょう者は、お前だ!!!」 ほか)
2 高校時代―心は学校に通っていない(高校に進学する;モヒカンになった高校一年時 ほか)
3 大学時代―「つらさ」は、繋がりにもなる(大学を目指した理由;世界は、思っていた以上に広かった ほか)
4 今、そしてこれから―二四歳、ボクの道(二四歳、ボクの今;就活顛末記 ほか)
著者等紹介
浅見直輝[アサミナオキ]
1994年生まれ。中学時代、1年半の不登校を経験した元引きこもり。その後、早稲田大学を卒業。大学在学中、196カ国の青年が集う次世代サミット日本代表に選ばれ、現在、日本事務局公式アンバサダーを務める。中学時代や国内外での経験および活動をもとに、これまで5000名以上の中学・高校生、保護者向けに講演活動を行なう。親子関係をテーマにNHKラジオ等にも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
34
居場所がほしい。浅見直輝先生の著書。子供たちに居場所を与えるのは保護者や教師も含めた大人の役目。疎外感を感じさせないだけでなく、過干渉もしない、その姿勢が必要。特に最近は少子化で過干渉の親が増えているから。2018/11/04
イチイ
20
中学生時代に不登校を経験し、大学を卒業した現在は講演会活動などをしている著者が自身の不登校経験や登校を再開し現在に至るまでの活動について記したエッセイ。不登校児の経験について知りたくて読んだが、それはごくわずしかなく、不登校経験を活かし取り組んできた活動の報告がほとんど。代表を務めているという団体では居場所づくりなどの活動を行なっているようだが、ウェブサイトもないようで、実態がわからず評価がしにくい。不登校の当事者にとってはひとつのロールモデルになるかもしれないが、読みたいものではなかった。2020/06/10
葉月ねこ
14
「ツラさは、いつかチカラになる。」辛い経験、マイナスな感情が、誰かのエネルギーになれば何よりだ。井の中の蛙にならず、世界中の誰もがそれぞれの「ツラさ」を抱えている。紛争地域や、スラム街やら…。そんな人たちの痛みや苦しみも想像できる視野の広さが私もほしい。2019/04/14
Ernest
4
不登校の人にはどうしても不登校の理由を聞いたり、学校へ行こうよって話をしがちだろうけど、そんなの嫌に決まってるよな。この人は好きなことに救われたけれど、好きなことって本当に人を救ってくれるよな。逆転裁判でも深海魚でも、どんな馬鹿げたことでも好きなことを見つけられると良いよな。この人みたいに不登校の原因がはっきりしている人ばかりではないだろうけれど、立ち直り方は一緒な気がする。好きなことに救われて、人と関わることで人は癒されるんだな。まあ人に会えるようになるまでが問題だけれど。2021/12/11
ジュリ
4
中学生のころ、ひきこもりだった著者の経験。ひきこもりでの経験があっても、大学を卒業できるし、自分の道を見つけることができる。今は人のためになる立派な仕事をしていて、ひきこもりをしていたことがあっても社会で活躍できることを知り、希望を持つことができた。やりたい仕事につくためには、自分から行動をすることが大切。2020/02/16