内容説明
女性の書き手による女性が主人公の小説を、女性の目線で読み解いていくことを通じて、今を生きる少女たちが「子どもから大人になる過程」で出会うさまざまな経験や悩みを浮き彫りにしていく。主人公たちの抱える「生きづらさ」を多面的にとらえながら、多感な10代の生き方を模索する。巻末には、ブックリストを付す。
目次
1 教室という宇宙船(私の居場所はどこ?;教室のヒエラルキー ほか)
2 恋愛は女の子を救ってくれる…か?(レンアイ大好き!;ガールズ・イン・ラブ ほか)
3 家族について(足もとにある最大の謎;ゆりかごは選べない ほか)
4 いつか、大人になったら(「ゴール」って何?;処女で非正規雇用の女子ですが何か? ほか)
著者等紹介
貴戸理恵[キドリエ]
1978年、福岡県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得済み退学。2013年より関西学院大学准教授。専門は社会学、教育社会学、不登校の「その後」研究。自分の不登校経験に基づいて、子ども・若者と社会とのつながりについて考えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーちゃん
65
女性が主人公の話を、女性が、女性のための解説をしている本です。 読んだことのある本や、読んでみたいなと思う本が沢山ありました! テーマで分けて、その本について詳しく説明されているので、とても分かりやすかったです。 これからの人生で大切そうなことが沢山ありました…。大人になったらまた読み返したいです。2022/05/08
ゆか
29
今の子は、生きづらいと言われ続けている。小説も、そのような題材が多い。さらにそれを文字化することのよって(スクールカーストとか)私たちの頃は、漠然としていたものが形になってしまった気がします。読んでいない本が、いろいろあったので、少しづつ、読んでみたいと思います。2014/12/29
カッパ
21
【◯】岩波ジュニア新書の本です。なのでアラフォーの私に向けてすすめているわけではないんです。しかし、紹介された本の中には既読の本が半分くらいあったので嬉しくなりました。そうなると紹介されてる残り半分も読みたくなるわけです(^^)2018/02/14
ちか
20
読書離れと言われる世代はどんな事に興味があるの?どんな本をススメたら読んでくれるの?なんて思いから手に取ってみた。この世の中そんなに生きづらいのかな。。この本で紹介されてる本を読んで元気になってくれてたらいいな。頑張れよ、女子たち☆2014/10/16
烟々羅
19
昨年末に買って、高校受験が済んだら娘に渡そうと思っていた本。自分で隅から隅まで読んでから渡すということも考えていたのだが、このまま今日渡すことにする。 2014/04/28