祝宴の時代―ベル・エポックと「アヴァンギャルド」の誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 498,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084540
  • NDC分類 702.35
  • Cコード C0070

出版社内容情報

ルソー、サティ、ジャリ、アポリネール。時代を画した四人の人生と作品から「前衛」誕生の背景を解き明かす。幻の名著、待望の邦訳!

新世紀の行く手を定めた四人の「前衛」

 十九世紀末から第一次大戦勃発までの「ベル・エポック」と呼ばれる時代。史上稀に見る数々の芸術運動や芸術思潮が生まれたこの時期を、著者シャタックは「祝宴の時代」と呼び、ほぼ同時期に活躍した四人の芸術家に着目する。アンリ・ルソー、エリック・サティ、アルフレッド・ジャリ、ギヨーム・アポリネール。一見ジャンルもさまざまな四人は、当時の美術・音楽・文学界に与えた衝撃と後世への影響から、ひとつの時代を画したと言ってよい。
 本書は、これまで見過ごされてきた四人の共通点に光を当て、彼らが我知らず体現した「アヴァンギャルド」誕生の背景を鮮やかに読み解いていく。三十歳近い年齢差のルソーとジャリは同郷。四十歳を過ぎて画業で身を立てる決意をしたルソーに対し、キャリアの半ばで引退したサティは四十八歳で再出発を果たす。美術評論家を志すアポリネールはジャリの仲立ちでルソーと知り合う等、数々の場面で四人は互いに刺激を与え合い、ピカソをはじめ同時代の芸術家に多大な影響を及ぼした。
 原書の刊行は半世紀以上前だが、何度も版を重ね、四人それぞれの評伝としても一級の内容。今なお示唆に富む幻の名著、待望の邦訳!

【著者紹介】
1923年ニューヨーク生まれ。専門は20世紀フランス文学・美術・音楽。イェール大学に学び、在学中に第二次世界大戦に従軍、47年卒。フルブライト、グッゲンハイム両基金から奨学金を得、パリに移住。ユネスコ勤務を経て帰米後、テキサス大学オースティン校、ヴァージニア大学、ボストン大学で教鞭をとる。1975年、Marcel Proustで全米図書賞受賞。邦訳に『禁断の知識』(上下巻、凱風社)。2005年没。

内容説明

ルソー、サティ、ジャリ、アポリネール。時代を画した四人の芸術家が体現する「前衛」の精神と驚くべき共時性。刊行から半世紀余りを経て今なお示唆に富む名著、待望の邦訳!

目次

第1部 新世紀(古き良き時代;四人四色)
第2部 若返り(アンリ・ルソー―一八四四‐一九一〇(近代美術のお手本;作品)
エリック・サティ―一八六六‐一九二五(モンマルトルのピアノ弾き;醜聞、倦怠、戸棚音楽)
アルフレッド・ジャリ―一八七三‐一九〇七(幻覚による自殺;詩人・バタフィジシャン)
ギヨーム・アポリネール―一八八〇‐一九一八(アヴァンギャルドの座元;画家‐詩人))
第3部 新世紀到来(静穏な芸術;最後の祝宴)

著者等紹介

シャタック,ロジャー[シャタック,ロジャー] [Shattuck,Roger]
1923年ニューヨーク、マンハッタン生まれ。イェール大学に学び、在学中に第二次世界大戦に従軍。47年に卒業後、フルブライト、グッゲンハイム両基金から奨学金を得、パリに渡る。ユネスコの映画部勤務を経て帰国。ハーヴァード大学ソサエティ・オブ・フェローズの客員研究員在任中に着手し、1958年に刊行した『祝宴の時代』は、アヴァンギャルドの文学や美術を理解するうえで不可欠の文献として高い評価を受け、現在まで版を重ね、長く読みつがれている

木下哲夫[キノシタテツオ]
1950年生まれ。京都大学経済学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

29
ヴィクトル・ユーゴーの死から第一次大戦までの期間パリはまるでお祭り騒ぎのように新しい才能が次々と生まれ出た。その祝宴の概要と、それぞれ知り合いであり時代を代表する4人の芸術家の評伝及び作品紹介。ヘタウマと言われたルソー、新しい時代の音楽を生み出したサティ、子供の頃フクロウを飼っていたハリーポッターみたいなジャリといずれも最期は寂しい。写真や絵画の資料(モノクロであることが残念)が多数紹介されている。2015/08/18

ベル

5
【アート⑯】『楽園のカンヴァス』で存在を知って以来、読んでみたいと思っていた本。作中では「20世紀の到来に浮き足立っていたパリの文化コミュニティを独自の視点でとらえ」ている「興味深い一冊」と説明されていました。ただ、私の興味の対象はルソーなので、他のパートは読んでません。内容は、半世紀にわたり研究資料とされてきただけのことはあり、大変満足できるものでした。作品の分類やその標章の解説はとても興味深く読みましたし、ルソーのピュアな人柄が分かったことは収穫でした。図版がモノクロで数点しかないことが残念かな。2015/12/21

Mark.jr

2
Henri Rousseau、Erik Satie、Alfred Jarry、Guillaum Appollinare。奇しくも同じ時代に現れた絵画、音楽、戯曲、詩の4人の鬼才に焦点を当てて、ベル・エポックと呼ばれたフランスの一時代の本質を浮かび上がらせようとしたのが、この本です。ボリュームにふさわしい丹念かつ熱のこもった4人の生涯とその作品の解読で、手応え抜群の力作です。2022/04/08

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