内容説明
石油の終わりが近づき、原子力の危険性が再確認された現在、私たちは真剣に未来のエネルギーを考えなければならない。世界でつぎつぎ発表されている再生可能エネルギー100%シナリオをながめ、いまの技術レベルと今後の展開予測をあわせて、どんな形が可能なのかを検討する。いっそう必要な省エネにも新しい技術が登場している。
目次
1 再生可能エネルギー100%シナリオが多数出てきた
2 省エネルギーの取り組み
3 輸送のエネルギー
4 再生可能エネルギーのいま
5 原発をどうする
6 地球温暖化
7 日本のシナリオ
8 エネルギーと暮らし
著者等紹介
槌屋治紀[ツチヤハルキ]
1943年千葉県生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業、同大学院博士課程修了。システム技術研究所所長。工学博士。エネルギー・資源分析、情報科学の手法を使い、持続可能な社会への道すじを提案している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
10
稀に行く図書館新刊棚より。人間がクールビズのように、犬にも「クールドック」があるようだ(27頁)。エネルギー密度(kWh/kg)の棒グラフでは、ガソリンが突出してダメだな(51頁)。ソーラーアシストカー(55頁)のような進化が必要だ。5章原発をどうする は必読。マーフィーの法則はおこる可能性があれば、必ず起こる(129頁)。ハインリッヒの法則は、1件の悲劇には29件の軽微の事故、300件のヒヤリ・ハッと(130頁)。ガソリン車から電気自動車へのシフト。コストも下げて2人乗りも増やしてほしいものである。2013/08/08
ぴょこたん
4
飛ばし読み。エネルギーに関するすべてのことが書かれている。データも詳しい。一番衝撃的だったのが、「京都議定書」に日本が既に参加していないという事実。これって世の中の人はみんな知ってるのかな?他の国はヨーロッパを中心に結構参加しているのに…。「京都」と付いていることで当時はどこのTVでも誇らしげに放送していたはずなのに…。不都合なことは広めない日本という国、そして知りたがらない日本人。自分を含め反省せねばと思う。2013/08/06
ochatomo
1
効率高い技術を選択してエネルギー需要を減らし、再生可能エネルギー100%シナリオ可能 2013刊 (なお、現在一般家庭がどの事業者と契約しても家に届く電気の発電元は選べない 自前の発電所を所有しているかが重要)2017/05/20
rikoxyma
0
「ジュニア新書で一歩踏み出すSDGs」のシリーズ。「7エネルギーをみんなに そしてクリーンに」2020/09/16
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