岩波ジュニア新書<br> ハンドブック原発事故と放射能

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岩波ジュニア新書
ハンドブック原発事故と放射能

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005007271
  • NDC分類 K543
  • Cコード C0242

出版社内容情報

福島第一原発の原子炉は「格納容器の小ささが重大な欠陥になる」と技術者が警告していたマークⅠ型だった.同じタイプが日本の原発に多い.今回の事故の実態,構造の欠陥,制御の困難さを述べ,放射能と被ばく,エネルギーについての基礎知識を解説する.年間被ばく当量と危険度,エネルギー変換効率などの最新データ表も.

内容説明

福島第一原発の原子炉は「格納容器の小ささが重大な欠陥になる」と技術者が警告していたマーク1型だった。日本の原発には同じタイプが多い。今回の事故の実態、構造の欠陥、制御の困難さを述べ、放射能と被曝、エネルギーについての基礎知識を解説する。事故からこれだけはしっかりと学んでおきたい。

目次

第1章 事故はどういうものだったのか(地震、津波、そして、すべての電源を失った;情報が混乱し、対応ができなくなった ほか)
第2章 放射能とはどんなものか(X線の発見―放射能の背景;放射能の発見 ほか)
第3章 被曝とはどういうものか(ヒロシマ・ナガサキの被爆;スリーマイル島、チェルノブイリ、JCO事故 ほか)
第4章 エネルギーについて知っておきたいこと(電気という便利なエネルギー;エネルギーのフローチャート ほか)

著者等紹介

山口幸夫[ヤマグチユキオ]
1937年新潟県生まれ。東京大学数物系大学院博士課程修了。物性物理学専攻。工学博士。アメリカ・ノースウェスタン大学研究員(1965~67年)。東京大学工学部講師(1968~73年)。1973年に辞職。科学と技術のありかたを考え、実践に取り組む。1998年から原子力資料情報室共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

6
要点をしっかり押さえつつ、原発事故と放射能について、分かりやすく解説した本です。原発については、仕組みや事故の経緯だけでなく、核燃料サイクルや高レベル放射性廃棄物の最終処分問題などにもきちんと触れています。また、放射能については、原発事故由来の被曝だけでなく、原爆による被爆や医療被曝、原発作業員が平常時でも被曝している事などについて触れています。2014/08/19

Hiroshi

2
福島第1原発事故後に①事故の内容、②放射能と放射線、③被曝、④エネルギーについて書かれた本。α線・β線・γ線のこと、外部・内部被曝、特に分子生物学的見地からの被曝の説明まで書かれており、内容的にとてもジュニア新書とは思えない。原発は緊急事態に、①核分裂反応を「止める」、②燃料棒を「冷やす」、③核分裂破片を「閉じ込める」が出来れば事故は避けられるが、今回②に失敗し③が出来なかった。そして半減期2万年を越える放射性物質を放出した。尚、福島のマークⅠ型原子炉は、GEの幹部技術者から安全性への疑問がもたれていた。2016/03/21

takao

1
ふむ2022/04/06

sonohey

1
原発本。原子力発電の問題点は、放射性物質の安全な処理方法はなく、有事に放出される放射能の被害自体も被曝量、症状共に確かなことは謎に包まれているところ。もちろん過剰に浴びれば必ず死ぬ。シーベルト等の単位や、元素の話はまだまだ理解自体が追い付かない。化石資源中心のハードパスに対して、再生可能エネルギーを用いるソフトパス戦略は興味深い。メモ…エイモリー・ロビンス『ソフト・エネルギー・パス』2014/08/29

デコボコ

1
 原発/核分裂(と放射線)/被曝の仕組み、事故の実態、福島以外の主な原発事故、エネルギー問題など。 幅広い話題を短く分かり易く、丁寧にまとめた良著。2013/02/16

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