出版社内容情報
タバコはからだに悪いと言われるけど,ほんとうはどうなの? 若いときの喫煙は,何が問題なんだろう? 世界ではタバコ規制が進んでいるのに,日本ではどうか? がん研究をつづけてきた著者が,これまでの研究成果とデータを駆使して,からだと社会への影響を語り,個人で
内容説明
タバコはからだに悪いと言われるけど、ほんとうはどうなの?若いときの喫煙は、何が問題なんだろう?世界ではタバコの規制が進んでいるのに、日本ではどうか?がん研究をつづけてきた著者が、これまでの研究成果とデータを駆使して、からだと社会への影響を語り、個人ですべきこと・社会ですべきことを提案する。
目次
1章 タバコの歴史
2章 タバコがからだや社会にもたらす影響
3章 若年層の喫煙は何が問題なの?
4章 世界の対策、日本の対策
5章 禁煙はむずかしいか?
6章 脱タバコ社会に向けて
著者等紹介
大野竜三[オオノリュウゾウ]
1940年岐阜県生まれ。愛知県がんセンター名誉総長。名古屋大学医学部卒。医学博士。専門はがん、とくに白血病の治療研究。名古屋大学医学部助教授、浜松医科大学教授、愛知県がんセンター病院長・総長などを歴任。第20期日本学術会議会員、脱タバコ社会の実現分科会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニジョニ
11
白血病治療研究が専門の医学博士による、タバコの昔と今。60年代までは著者自身も吸っていた、というからこそ、やめるべきだというメッセージが強く伝わる。もうすっかり吸える場所も減ったし、これを機にやめようかな…。WHOが、「喫煙を天然痘と同じような克服可能な流行病」と表現しているのは、うまいこというなーと思いました。2020/07/26
壱萬参仟縁
11
2003年健康増進法(ⅳ頁)。これはいい法律なのだろう。受動喫煙(42頁)による健康被害は、副流煙と言っていた時の病。非喫煙者からすると、煙を避けられないのがマズイ。61頁の高校生の喫煙(本来、違法で不可、問題行動→家庭反省)には驚く。好奇心だとか、格好いいだとか、そういう見た目でやってしまうのだろうが、飲酒と同様、発育期に常習するとダメだな。喫煙は、他人の健康までも蝕むという点で、社会的には問題ある行動であろう。CVSでも番号を言ってレジ店員がすっと探して売買しているが、年齢確認とか面倒なんだろうな。2013/08/17
CHRONO
4
たばこの害はよくわかりました。2011年と少し前の本なので、今は禁煙が進んだことが良くわかります。筆者は禁煙前提で書いていて、おまけに少年少女向けの本であるので仕方がないとは思いつつ、興味があった、味付けされた紙巻きたばこと、葉巻や刻みたばことの害の比較などはなかったところは残念でした。2019/11/25
野獣先輩
4
この本はタバコについて深く考えさせられる本でした。 タバコを吸うと体におこる影響や悪い事を知る事が出来ました。著者が医者なのでとても説得力のあることが書かれていた。是非タバコを吸ってるクソ人間共に読んでもらって吸うことをやめてもらいたいと思います。自分は絶対に吸いたくないと思いました。 2018/09/04
黒とかげ
2
明確な反たばこ派が書いた本。だから多少のバイアスがかかっていると見るべき。特に医療の経費の部分は早死にすればその分税金が浮くわけだから、一概にたばこを禁止すれば医療費が節約できるとは明確には言えないだろう。2019/09/12