出版社内容情報
大陸から海で隔てられた「島国」日本の文化の最大の特徴とは一体なにか.清少納言や紫式部の王朝かな文学や西行の和歌,世阿弥の能,利休の「わび茶」などが生まれた歴史的背景を明らかにして,私たち日本人の本質にせまる.
内容説明
大陸から海で隔てられた「島国」日本の文化の、最大の特色とは一体なにか。それらはどのようにして生まれ、今日に伝わる伝統となったのか。「かな」の発明と王朝女流文学、唐商船の来航と「唐物数奇」、世阿弥の能と「衆人愛敬」、利休の茶の湯と「市中の山居」の精神などを通して、私たち日本人の文化の本質を解明する。
目次
神と仏と
『風土記』の世界
「みやこ」の原像
知識と有識
遣唐使廃止前後
私日記の登場
王朝の才女たち
写実と幽玄
内野の蕪―権威と権力の分化と補完
茶寄合と連歌会
衆人愛敬と貴人賞翫
物数奇の系譜
市中の山居
一座建立・一期一会
大衆文化の構図
著者等紹介
村井康彦[ムライヤスヒコ]
1930年生まれ。京都大学文学部史学科卒業。同大大学院博士課程修了。文学博士。京都女子大学教授、国際日本文化研究センター教授、滋賀県立大学教授を経て、現在、京都造形芸術大学大学院院長。京都市歴史資料館館長。専門は、日本古代史、中世史、日本文化史
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