出版社内容情報
第49回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」
高等学校の部
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
41
2002年刊。ハーン(小泉八雲)の魅力を分かりやすく解説。不幸な幼少期が植えつけた暗い想念と、それを上回る探究心 に個性を感じた。説話物語の完成度を高めるため、妻のセツに何度も語ってもらっている。代表作の解説が読み応えあり。『耳なし芳一』で、盲目の芳一が広い屋敷(実は墓地)を歩きつつ、物音や声から場所を推測する場面はゾーッとする。亡霊武者の「開門」の言葉もよく考えたもの。暗い部屋に座り、セツが襖越しに「芳一、芳一」と呼ぶと「はい、わたしは盲目です。あなたはどなたでございますか」と答えたエピソードが素敵。2024/03/01
かふ
27
ラフカディオ・ハーンの『怪談』以外の作家活動を描いた本。ハーンが最初にアメリカに渡ったのは新聞記者として。そこでブログのようなあらゆる記事を書いていた。そして日本に派遣されるのだが、すでにピエール・ローチ(芥川の『舞踏会』にでていた)の書いた本があり、それはオリエンタリズムの本であったと思われる。それを参考にしながら反発もあり最初の日本紀行文を書く。そして、松江に行って東京じゃない日本を見出す。そして東京にもどって大学教授になる。ハーンの二面性のようなものが興味をひいた。民俗的なものとアカデミー的なもの。2026/01/08
joyjoy
13
「ヘルンとセツ」や、凡さんの「小泉八雲と妖怪」とはまたちょっとちがう八雲を知ることができた。紀行文から、民俗学的な作品、そして再話文学へと、彼の作品の傾向が少しずつ変化していった、その流れが見えてくる。チェンバレン教授との関係や、フランスの作家ロチの影響、ロチと八雲のちがいも面白く読んだ。八雲の作品自体はまだほとんど読んでいないのに、彼をどんどん好きになる。2024/08/27
雨巫女。
11
《私-図書館》小泉八雲の熊本での住居が、職場(鶴屋百貨店)の裏にある。松江みたいに、熊本が好きではなかったらしいのは、残念でした。朝ドラ「ばけばけ」が、始まるのが、楽しみです。2025/08/12
Hiro
5
朝ドラがキッカケで読んでみた。ハーンの生い立ちと文学の魅力が手早く掴めるありがたい本。意外だったのはすぐ結びつけられる松江には一年しか居なかったこと。ただ人生の伴侶を得た地であることの意味は大きい。それにかなりたくさんの著書があることやホフマンスタールなど当時から海外での評価が高かったことも教えられて嬉しく感じる。日本人受けする、怪談の作家とぼんやり思っていたから。2025/12/07
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