出版社内容情報
アドレナリンとタカ・ジアスターゼの発見で,いまなお人類がその恩恵に浴している高峰譲吉は,幕末の金沢に生まれ,独創的な研究でアメリカではサムライ化学者とよばれ尊敬された.ベンチャー精神にみちた不屈の生涯をたどる.
内容説明
アドレナリンとタカジアスターゼの発見で、いまなお人類がその恩恵をこうむっている高峰譲吉(一八五四~一九二二)は、幕末の金沢に育ち、国際結婚、アメリカの学界ではサムライ化学者とよばれた。その独創的な研究生活、常に実用を忘れぬベンチャービジネス精神のおりなす波瀾に富んだ生涯を描く感動的な評伝。
目次
蚕が火薬に
麒麟児、長崎へ
医学が化学に
英国留学
高峰流実学研究
南部娘キャロライン
米麹でウイスキーを
譲吉、シカゴへ
ウイスキー造り頓挫
胃薬・タカジアスターゼ
血止め薬・アドレナリン
松楓殿
三共株式会社
無冠の大使
理化学研究所
晩年の手紙
高峰譲吉博士の最期明治の科学技術立国
二十一世紀の科学技術立国
高峰譲吉博士に学ぶ
著者等紹介
山嶋哲盛[ヤマシマテツモリ]
1950年、金沢市生まれ。75年、金沢大学医学部卒業。79年、金沢大学大学院医学系研究科修了。現在、同上・脳病態医学講座脳機能制御学助教授。専門は脳神経外科。患者診療と医学教育の傍ら、文部科学省の科学技術振興調整費の補助により、「脳を守るストラテジー」を研究・開発している
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