出版社内容情報
遺跡や記念碑を訪ねるなかから,広島・長崎が人類の歴史にもつ意味や,被爆体験の継承とは何かを学ぶ.旧版から16年,待望の新版!
内容説明
人類最初の被爆地広島・長崎への旅は、世界から核や戦争をなくすための第一歩です。原爆資料館の遺品や写真にふれ、遺跡や記念碑を訪ねるなかから、広島・長崎が人類の歴史にもつ意味や、被爆体験の継承とは何かを学びとって下さい。旧版から16年、戦後50年を経た状況の変化をふまえて大幅改訂、待望の新版。
目次
1 出発の前に
2 ヒロシマを見る(現在の広島;三つのひろしま;平和公園 ほか)
3 ナガサキへの旅(長崎と広島;ナガサキを見る;長崎の被爆者)
4 終りに(スミソニアンの実現しなかった「原爆展」;旅をふり返って)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
15
単なる史跡案内ではない。ヒロシマ・ナガサキという表記、被害と加害、被爆体験の絶対視と「継承」、「生き残りの後ろめたさ」といった問題について考えることを促す。語り口は穏やかでやさしいが、しっかり咀嚼しながら読みたい本。リフトン『死の内の生命』ではアウシュヴィッツからの生還者と共通する被爆者の心情を分析しているとのこと。重藤文夫・大江健三郎『対話/原爆後の人間』、永井隆『長崎の鐘』、林京子『祭りの場』なども読みたい。広島は近々初めて行く。長崎は二度修学旅行で行ったが再訪したい。より深く意義ある観察ができそう。2018/09/09
本ぺんぎん
4
再読。よかった。地元の図書館のおすすめ本。2010/09/11
どこかの国語教師
1
ちょっと古いのが難点だけど、修学旅行で現地研修をするときに活用できる。2012/08/06
紺色の風書
0
被爆の悲惨さを知るだけでなく、本書の被爆者意識とスミソニアンの原爆展のところ位までは考えるようになるのを望みたいですね。広島視線があるので、長崎については、地元の方が担当した方すべきだったのではと思う。
カバラン
0
原爆の跡をたずねる際の参考になる。2014/05/02