岩波新書<br> お墓はどうなる - 市場が変えた弔いのかたち

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岩波新書
お墓はどうなる - 市場が変えた弔いのかたち

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004321286
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

お墓のあり方は変わり続けてきた。家族で同じお墓に入るのは、もはや常識ではない。墓じまいや無縁墓が増加するいま、お墓をどうする? 行政や民間企業がかかわる弔い市場で生まれた散骨・樹木葬・自動搬送式納骨堂・手元供養などのニーズと実態を分析。葬送をめぐる格差やペット葬も取り上げ、これからのお墓を考える。


【目次】

 はじめに――これからお墓はどうなっていくのか

第一章 「家」のお墓は「伝統的なもの」なのか
 近代以前のお墓
 「家」のお墓は近世に普及
 明治政府の墓地行政――租税と衛生政策
 国家イデオロギーのなかの「家」とお墓
 家族国家観を強化するための墓参り
 カロート式家墓の成立
 関東大震災を機に変わるお墓
 誤認された「伝統」
 戦後へと連続する「日本のお墓」

第二章 死にまつわる平等性――戦後民主主義とお墓
 民間企業の実践
 戦後の法制度の変化と墓地開発の「規制緩和」
 民間企業が主導する墓地開発の始まり
 高度経済成長期に墓・墓地の需要が高まる
 民間企業による墓地開発ブームと規制強化
 寺院経営の限界と石材店による墓地開発
 墓石加工の機械化で大量生産が可能に
 誰でもお墓を建てられる時代へ
 生きているあいだに自分で選んで買う商品へ
 公園型の芝生墓地が成立
 文学者が共感した「平等の墓」
 創価学会にも受け入れられた規格化された洋型墓石
 戦後民主主義としての死にまつわる平等性の意味
 家族の戦後体制とお墓
 お墓は子どもに迷惑をかけないためのもの?

第三章 「墓場まで」を福祉にしていく?――東京都の実践
 墓地を開発・管理するアクターとしての行政
 墓地埋葬法――あいまいな「国民の宗教的感情」
 インフラとしての墓・墓地
 多摩ニュータウン開発における墓地構想
 南多摩都市霊園の開発をめぐる迷走
 採算性を優先する都市開発の帰結
 東京都における墓地不足の実態とその背景
 福祉的観点から墓・墓地の供給を模索
 磯村英一の視点――福祉としての墓地
 「コミュニティに生き貢献したことの証」という理念

第四章 弔い市場のゆくえ――多様化するお墓
 変化する家族とお墓
 バブル経済の崩壊がもたらした影響
 海外加工によって墓石小売り競争が過熱
 お仏壇のはせがわの墓石小売業への参入
 個性的な墓・墓地の誕生
 女性層を対象とした個性的な墓・墓地
 墓地開発の延長線上にある「樹木葬」
 あいまいな「永代供養墓」
 墓地の再開発のための永代供養墓
 永代供養墓という商品の広がり
 散骨の成立――家墓への批判と環境保全
 事業化される散骨
 民間企業が提供してきた弔いの選択肢

第五章 お墓をめぐる新たな格差――自動搬送式納骨堂と散骨の現在
 増加する無縁遺骨
 散骨や樹木葬がもたらした「自由」
 樹木葬利用者の願い
 自動搬送式納骨堂とはなにか
 寺院墓地の再開発とその構想
 自動搬送式納骨堂の技術的な成立
 民間企業が促した納骨堂の開発
 大手葬祭業者の参入

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

南泊田2024

0
経済も大事だが、個人の尊厳を守る社会が望ましい。本書は弔いの側面からそれを訴えているけど、一人の人間が生きやすい社会は他の人も同じく生きやすい社会なんだがなぁ。この国では「我が儘」とされてしまう。ついうっかり墓探しや墓じまいの参考にと手に取った人にも伝わるといいな。もっと国が「安心して死ねる社会」を構築すべきなんだが現政権じゃどだい無理でしょうね。2026/09/27

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