岩波新書<br> 信頼と不信の哲学入門

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信頼と不信の哲学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004320449
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C0210

出版社内容情報

会ったこともない人によって書かれたこと、作られたものであるのに、私たちは、古典の一冊やネットで話題のお取り寄せ食品を信じて暮らしている。たしかに信頼がなければ生きていけないが、しかし健全な不信がなければ、よりよく生きることができない。コミットメントという視点から、信頼と不信のメカニズムに鋭く迫る知的冒険の書。

内容説明

「信頼回復に努めてまいります」―事あるごとに信頼という言葉が繰り返されている。しかしこの言葉の正体は掴みにくい。本書では、哲学者が進化論や経済学の知見を取り入れ、コミットメント(責任をもって引き受けること)と視点から信頼と不信のメカニズムに鋭く迫る。信頼される人になるためには何が求められるのか。

目次

序 朝食の席での信頼と不信
第1章 信頼とは何か、不信とは何か
第2章 信頼と信頼性はどうして問題になるのか
第3章 信頼と協力の進化―コウモリ、ハチ、チンパンジー
第4章 金を持って逃げろ
第5章 誠実と不誠実
第6章 知識と専門知
第7章 インターネット上の信頼
第8章 制度・陰謀・国家
結論 信頼に値すること(信頼性)の重要性

著者等紹介

ホーリー,キャサリン[ホーリー,キャサリン] [Hawley,Katherine]
1971‐2021年。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学で学んだのちに、同大学ヘンリー・シジウィック研究員などを経て、セント・アンドリュース大学教授をつとめた。専門は哲学

稲岡大志[イナオカヒロユキ]
1977年生まれ。大阪経済大学経営学部准教授。専攻は哲学

杉本俊介[スギモトシュンスケ]
1982年生まれ。慶應義塾大学商学部准教授。専攻は倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

56
常日頃、何気なく感じていること。信頼・不信。何故、そう思うのかを改めて考える時間となった。また、これはいくつもの意味で双方向でもあることが述べられているのがいい。信頼と不信は、二択ではなく、その間がずっとつながっていること。中間の状態が多いこと。どこで、どんなことで、それが変わるのかを考える。自分自身の体験だけでなく、世の中にあふれる情報・空気と言われるものも、考え直すことが大切。2025/08/12

すみ子

10
信頼に関して分析哲学の手法で考察されている本書。作者のホーリー氏は信頼/不信をコミットメントの立場から分析する。ある特定の行為(約束だとか慣習だとか制度だとか)を実行する(だろう)と期待が生じる場合のみ信頼や不信が生まれるとする。インターネット上の信頼について考察があるのは現代哲学っぽい。陰謀論者は、同じ陰謀を信じているもの同士の信頼が固いけれど、その他の者に対しては強固な不信を抱いているという指摘が面白かった。ある種の論理の飛躍を含む陰謀論は深い自己断絶性を含んでおり、彼らを説得するのは難しそうだ…。2025/06/30

amanon

6
信頼と不信…日常生活の中で、しばしば大きな問題となるにも関わらず、哲学的な問題として考えることがなかったということに虚を突かれた気持ちに。また、信頼と不信というのが、真っ向から対立する概念ではなく、その間はグレーゾーン的な要素が強いというのも驚き。ただ、残念だったのが、本書で重要な概念であるコミットメントという用語が、本篇でちきんとした定義づけがされておらず、また、訳者による解説でもそのことについての言及はなかったということ。また、インターネットやAIにより、信頼が一層危いものになっていることに嘆息。 2025/07/13

乱読家 護る会支持!

6
本書では、コミットメントという言葉で「信頼」を説明されようとしていますが、契約やコミットメントという概念は、一神教を前提とした価値観だと僕は考えています。 なので、多神教の日本だと、道徳観、お天道様、道理、仁義などの言葉を使った方が「信頼」を説明しやすいように思いました。 僕なりにまとめると、信頼される人間になるためにすべきことは、「約束したことは何がなんでも守り通す」「筋を通す」「表裏のない行動」をやり続けることのようです。2025/04/09

zunzun

5
A Very Short Introductionの邦訳書。中身の前に、まず誰がどの章を翻訳したのかをかいておくべきではないだろうか。その辺りが監訳者のもとでかくされてしまっており、残念。この本をかった理由の一つに 永守伸年『信頼と裏切りの哲学』を考えるために使えそうだと思ったからなのだが、後ろの方にさらっと永守氏がこの書の翻訳に関わっている人物の一人であることが明かされており、勿体なく思えた。 本書の内容は信頼にとはなにか、どうして問題になるのか、更にそれについて進化論や経済学的な説明をし、2024/12/30

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