岩波新書<br> ベートーヴェン“第九”の世界

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岩波新書
ベートーヴェン“第九”の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004320432
  • NDC分類 764.31
  • Cコード C0273

出版社内容情報

型破りなスケールと斬新な構成によって、西洋音楽史を塗り替えてしまった「第九」。ベートーヴェンの音楽とシラーのテキストが創り上げる強烈なメッセージ性ゆえに、音楽を超え社会に様々な影響を与えると共に時代の流れに翻弄され、数奇な運命を辿った。初演から二〇〇年、今なお人々の心を捉える「とてつもない曲」に迫る。

内容説明

型破りなスケールと斬新な構成によって、西洋音楽史を塗り替えてしまった第九。ベートーヴェンの音楽とシラーのテキストが創り上げる強烈なメッセージ性ゆえに、音楽を超え社会に様々な影響を与えると共に時代の流れに翻弄され、数奇な運命を辿った。初演から二〇〇年、今なお人々の心を捉える「とてつもない曲」に迫る。

目次

第1章 死者もまた生きるのだ!―混乱する革命と「第九」への道
第2章 堪え忍べ、よりよい世界のために―混迷する政治体制と「第九」の萌芽
第3章 その方を星の輝く天幕の彼方に探せ―理想の希求と「第九」誕生への道
第4章 さあ声を合わせよう、より喜びに満ちた音に―未知への挑戦と「第九」の誕生
第5章 それができない者は、そっと立ち去るがよい―初演の経緯と一九世紀の「第九」
第6章 進め、兄弟よ、君たちの行く道を―激動の「現代」と「第九」の変容

著者等紹介

小宮正安[コミヤマサヤス]
1969年東京都生まれ。横浜国立大学教授(大学院都市イノベーション研究院、都市科学部)。専門はヨーロッパ文化史、ドイツ文学。東京大学文学部社会学科卒業。同大学院人文社会科学研究科独文科博士課程満期単位取得。秋田大学を経て現職。ザルツブルクのモーツァルテウム、ウィーン大学での講演等、国内外やテレビ、ラジオ等でも積極的な活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

116
「第九」に関する著書がこれだけ多くあるのに、また新たな知識に出会う。初演の時の配置が、舞台上にオーケストラ、手前のオケピット内に合唱団だったと初めて知る。だから指揮者が三人も要ったのだ。ベートーヴェンの難聴が理由ではなかったんだ。この曲の依頼元であるロンドンでの初演がイタリア語だったというのも驚き。どんな響きだったんだろう。シラーの詩には「みな兄弟という理念に共鳴できない者は立ち去れ」という「排除の姿勢」が潜むという小宮先生の指摘に頷く。だから、ワーグナーやヒトラーのような人物が、この曲に惹かれたのか…。2025/02/13

へくとぱすかる

45
大晦日には《第九》です。(笑) この本は《第九》そのものの伝記。ベートーヴェンも登場するが、まずはシラーの詩から始まる。あの曲がフランス革命とその変容と反動、その時代と意識を抜きにしてはありえなかったことが論じられる。もうけ話に飛びつく作曲者の実像もなかなかに意外。でも生活がかかっているんです。ワーグナーによる賛否両論ありそうな「布教」ぶりや、近代の政治状況にも巻き込まれる《第九》。最後の方に、やっと出てきました「よろこびの歌」。1947年。終戦後の平和をよろこぶ情景がそこにあったのだろうと改めて認識。2024/12/31

どら猫さとっち

11
今年もベートーヴェン第九のシーズン到来。しかし曲は知っていても、全貌までは知らないことが多い。シラーの原詩からベートーヴェンが書き加えた真のメッセージとは?その後第九はどのように演奏され、日本ではどのように受け入れられたか。そして時代や運命に立ち向かいながら、彼が第九に込めた真実…。第九のすべてが込められた、マニアックなガイドブック。本書を読めば、第九を聴くのも一興である。2024/12/03

おさと

8
勉強になった。演奏しているだけだと気づかない。いろんなことを踏まえて演奏したい。ベートーヴェンが本当はどう思っていたのかわからないけど、分断されている世を結びつける力にこの曲がなったらいいと思う。2025/03/09

みさと

6
交響曲に合唱が加わる型破りなスケールから西洋音楽史を塗り替えたベートーヴェンの第九。音楽の独創性とシラーのテキストがつくりあげる強烈なメッセージ性で音楽以外の領域にも様々な影響を与えた。そんな第九が作られていった歴史的・社会的背景、シラーの詩「歓喜に寄す」に込められたメッセージ、音楽的アナリーゼ、初演までの道のり、その後の数奇な運命をたどり直す。フランス革命の熱狂と混乱、ナポレオン戦争がもたらした騒乱、ドイツ文化の偉大さを称揚するナチスに利用され、それでも和解を歌い上げる第九。知らなかったことがたくさん。2025/01/15

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