出版社内容情報
環境問題を考える手がかりは文学にある。ソロー、石牟礼道子、梨木香歩、アレクシエーヴィチ、カズオ・イシグロらの作品に、環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう。人間に宿る野性、都市と絡みあう自然、惑星を隅々まで学習するAI──地球と向き合う想像力を掘り起こし、未来を切り開く実践の書。
内容説明
環境問題を考える手がかりは文学にある。ソロー、石牟礼道子、梨木香歩、アレクシエーヴィチ、カズオ・イシグロらの作品に、環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう。人間に宿る野性、都市と絡み合う自然、惑星を隅々まで学習するAI―地球と向き合う想像力を掘り起こし、未来を切り開く実践の書。
目次
序章 エコクリティシズムの波動
1章 近代化、わきたつ野性―綴り直される感覚(ネイチャーライティングと散歩者の夢想―ヘンリー・D・ソロー『森の生活』;山の身になって考える―アルド・レオポルド『野生のうたが聞こえる』)
2章 森を出て環境を知る―“自然らしさ”という神話(自然は逃避先なのか―生の網の目、搾取の網;都市のなかの自然―『兎の眼』と『オレンジ回帰線』)
3章 危機が叫ばれる時代に―つくられた共生、生きられた共生(「自然との調和」を再考する;切れないいのち―石牟礼道子『苦海浄土』;暮らしのなかの脱成長―梨木香歩『雪と珊瑚と』)
4章 人新世を考えるために―“人間以上”を描く作家たち(核の時代の祈り―スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチと小林エリカ;人工親友がいる日常―カズオ・イシグロ『クララとお日さま』;惑星規模の思考へ―多和田葉子とリチャード・パワーズ)
終章
著者等紹介
結城正美[ユウキマサミ]
1969年生まれ。フルブライト大学院留学プログラム奨学生として、ネヴァダ大学リノ校大学院に設置された世界初の「文学と環境」プログラムで学ぶ(Ph.D.)。金沢大学教員を経て、2020年より青山学院大学文学部英米文学科教授。専門はエコクリティシズム、アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネムル
ラウリスタ~
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setayan
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- 洋書
- BM 180-1