岩波新書<br> 文学は地球を想像する―エコクリティシズムの挑戦

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文学は地球を想像する―エコクリティシズムの挑戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319887
  • NDC分類 904
  • Cコード C0290

出版社内容情報

環境問題を考える手がかりは文学にある。ソロー、石牟礼道子、梨木香歩、アレクシエーヴィチ、カズオ・イシグロらの作品に、環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう。人間に宿る野性、都市と絡みあう自然、惑星を隅々まで学習するAI──地球と向き合う想像力を掘り起こし、未来を切り開く実践の書。

内容説明

環境問題を考える手がかりは文学にある。ソロー、石牟礼道子、梨木香歩、アレクシエーヴィチ、カズオ・イシグロらの作品に、環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう。人間に宿る野性、都市と絡み合う自然、惑星を隅々まで学習するAI―地球と向き合う想像力を掘り起こし、未来を切り開く実践の書。

目次

序章 エコクリティシズムの波動
1章 近代化、わきたつ野性―綴り直される感覚(ネイチャーライティングと散歩者の夢想―ヘンリー・D・ソロー『森の生活』;山の身になって考える―アルド・レオポルド『野生のうたが聞こえる』)
2章 森を出て環境を知る―“自然らしさ”という神話(自然は逃避先なのか―生の網の目、搾取の網;都市のなかの自然―『兎の眼』と『オレンジ回帰線』)
3章 危機が叫ばれる時代に―つくられた共生、生きられた共生(「自然との調和」を再考する;切れないいのち―石牟礼道子『苦海浄土』;暮らしのなかの脱成長―梨木香歩『雪と珊瑚と』)
4章 人新世を考えるために―“人間以上”を描く作家たち(核の時代の祈り―スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチと小林エリカ;人工親友がいる日常―カズオ・イシグロ『クララとお日さま』;惑星規模の思考へ―多和田葉子とリチャード・パワーズ)
終章

著者等紹介

結城正美[ユウキマサミ]
1969年生まれ。フルブライト大学院留学プログラム奨学生として、ネヴァダ大学リノ校大学院に設置された世界初の「文学と環境」プログラムで学ぶ(Ph.D.)。金沢大学教員を経て、2020年より青山学院大学文学部英米文学科教授。専門はエコクリティシズム、アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネムル

13
はいはいソローでしょ?くらいのつもりで読んだら叱られた気分。テクストと事象の両輪をもって知覚への変革を促すこと、空間/歴史的な視座をもつポストコロニアリズムとの相互補完など、すごく勉強になった。まずは『苦海浄土』の再読から始めたいが。2023/11/25

ラウリスタ~

12
最近よく耳にするエコクリティシズムだが、アメリカで流行っているとか、素朴な自然礼賛に近いの?(ソローがいつも参照されるし)、とかそんな印象しか持っていなかったので入門書を読んでみる。19世紀アメリカに生まれたネイチャーライティングは、21世紀には理論派エコクリにより、都市vs自然の二項対立が問題視され批判される。ところが本書(第二章冒頭)では、ネイチャーライティングがロマン主義的な(ルソー的)自然を志向しているという決めつけがさらに批判。どちらがその二項対立に囚われているのか。自然礼賛から環境問題へ移行。2023/11/25

やす

4
文学から環境問題、社会問題を考えるというエコクリティシズムについて知ることができた。初めて聞く考えだったから新鮮で面白かった。 本の中で言及されている書籍を読んでみたい。2024/01/11

イシュア

3
エコクリティシズムという批評領域が、どのようにして生まれ、何を問題として捉えているのかというのがわかる本でした。エコクリティシズムという観点から実際の文学作品がどのように分析されうるかという実例を読むのは興味深かったです。2024/05/19

setayan

3
文学が環境にできることがあるのだろうかと思い、読み始めました。カレン・テイ・ヤマシタさんが管啓次郎氏との対話で「資本主義は(人類に対する罪であるどころか)地球という惑星に対する罪だとすらいいたいほどです」と語ったこと。「人間も人間ならざるものも同じ地球の一員であるような共同体は、この先実現するのだろうか。それを考えさせるところに物語の力がある」という著者の言葉が印象に残りました。 2024/05/03

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