出版社内容情報
ごみ問題が社会問題化してから半世紀以上が過ぎた。これまでの廃棄物処理政策の延長線上での「循環型社会」にとどまらない「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への転換が世界では進む。持続可能な生産・消費そして廃棄物処理・資源循環のあり方を経済学から考えて、新しい経済の形、成長戦略を展望する。
内容説明
ごみ問題が社会問題化してから半世紀以上が過ぎた。これまでの廃棄物処理政策の延長線上にある「循環型社会」にとどまらない「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への転換が欧州では進む。持続可能な生産・消費、そして廃棄物処理・資源循環のあり方を経済学から考え、新しい経済の形を展望する。
目次
第1章 「循環型社会」から「循環経済」へ
第2章 廃棄物処理・資源循環はタダではない―便益と費用の視点
第3章 廃棄物処理・資源循環は他人事ではない―効率性と公平性
第4章 経済的インセンティブが生み出す循環
第5章 拡大生産者責任という考え方―動脈産業と静脈産業の連携
第6章 食品廃棄物・食品ロス問題―循環経済の重点分野1
第7章 プラスチック問題―循環経済の重点分野2
第8章 持続可能な循環経済に向けて
著者等紹介
笹尾俊明[ササオトシアキ]
1973年大阪府生まれ。大阪市立大学(現大阪公立大学)経済学部卒業。神戸大学博士(経済学)。岩手大学人文社会科学部教授を経て、立命館大学経済学部教授。専攻―環境経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
逆丸カツハ
15
すっきりまとまっていて、循環経済の入門にいい本なのではないかと思った。自己利益の最大化を目指すものとしての資本主義は、経済の循環というシステムの性質を見誤っていると思う。循環する経済の流れを自己の属する部分だけ大きくしようとすると、全体としての流れが歪になるのは腑に落ちるものがある。2023/12/23
sk
6
循環型社会から循環経済へ。法整備が進んでいる。2023/10/15
kamekichi29
4
日本のような循環型の社会や、特に欧州で進んでいる循環経済の話。廃棄物処理や消費、再利用など課題や展望などがまとまっている。2024/12/11
takao
4
ふむ2024/06/12
とし
3
循環社会から循環経済かー 静脈側にも需要と供給が大事なことがよく分かる本。 前払い制、後払い制のメリット、デメリットが書いてあったり分かりやすい本。 資源循環を知るのにうってつけな本。2024/06/14