出版社内容情報
七〇年以上前、占領下の日本において、アメリカ人によって無数のカラー写真が撮影され、いま、それらが続々と世に出てきている。「敗者」を撮ったそれらには、当時の人々、日常、風景が、驚くほどあざやかな色とともに焼き付けられている。目を奪われてはならない。そこから何が分かるのか? 資料として活用するには?
内容説明
アジア太平洋戦争終結後、占領期の日本に来たアメリカ人は、無数のカラー写真を撮影した。七〇年以上が経ち、続々と世に出てきたそれらには、当時の人々、日常、風景が驚くほど鮮明に焼き付けられている。ただ目を奪われていてはならない。戦後史の資料として読み解き、活用・保存の途を探る。カラー64頁、未公開写真多数。
目次
第1章 オキュパイド・ジャパンのイメージ(「黒い霧」の時代;空白を埋める)
第2章 勝者のアングル(占領期写真の三分類―オフィシャル、プレス、パーソナル;オフィシャル写真とは何か;シグナルフォトに写るもの;調査するまなざし;無数の語りを形づくるもの―パーソナル写真の被写体)
第3章 イメージの読み解き方(カラー写真とは―写真史のなかのコダック写真文化;スライドというメディア;読み解きの方法―画面外の情報とのつながり)
第4章 極東の日常世界(好奇心のステレオタイプ;群としての人々;日常世界の切れ目;異質な写真群)
第5章 占領期カラー写真をひらく―次なる課題へ(収集の歴史;資料としての写真―どう生かし、どう保存するか;資料としての価値を見定める―撮影地の同定作業から;イメージを送り返す)
著者等紹介
佐藤洋一[サトウヨウイチ]
早稲田大学社会科学総合学術院教授。1966年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了。博士(工学)。都市史、ビジュアルアーカイブ
衣川太一[キヌガワタイチ]
神戸映画資料館研究員、フィルム資料研究者。1970年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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月猫夕霧/いのうえそう