岩波新書<br> 小学校英語のジレンマ

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小学校英語のジレンマ

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318262
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C0237

出版社内容情報

二〇二〇年四月から小学校五・六年で正式教科としての英語が、三・四年で必修の「外国語活動」が始まる。グローバル化時代には必須との大きな期待と根強い反対を経て生まれた「小学校英語」はどこへ向かうのか。実際、どんな効果が見込めるのか。約三〇年の改革の経緯、教える負担の大きさなど、未解決の論点を網羅する画期的な一冊。

内容説明

二〇二〇年四月から小学校で教科としての英語が始まる。「日本人の英語力向上の切り札」との期待と、「国語に悪い影響」「英語嫌いが増える」などの根強い反対を経て生まれた「小学校英語」のゆくえは?効果は?導入までの経緯を検証しつつ、教員の負担やグローバル化への対応など未解決の論点を網羅する画期的な一冊。

目次

第1部 小学校英語、これまでの道のり(“第1期”小学校英語前史;“第2期”「実験」の時代;“第3期”模索の時代―多様性とカオスの小学校英語;“第4期”「外国語活動」の誕生;“第5期”教科化・早期化に向けて)
第2部 小学校英語の展望(現在までの改革の批判的検討;どんな効果があったのか;グローバル化と小学校英語;教員の負担とさまざまな制約)

著者等紹介

寺沢拓敬[テラサワタクノリ]
1982年長野県塩尻市生まれ。東京都立大学人文学部卒、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。関西学院大学社会学部准教授。研究領域は、言語社会学、応用言語学、日本社会における外国語をめぐる政策・制度・言説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆっき

22
令和2年度から始まった小学校英語の教科化。導入に至るまでの経緯や効果が分かりやすく解説されていて興味深い一冊でした。一番感じたのは英語が専門ではない小学校の先生方の負担の大きさで、とにかく大変だろうなと想像できます。現時点では劇的な効果は見られない小学校英語。英語が好きな子供たちが増えていくことを願うばかりです。2020/06/08

tamami

19
「小学校英語をとりまく条件は深刻かつ重大なものばかりであり、しかも、それらが相互に絡み合い、袋小路に陥っている。」著者が「おわりに」で記す述懐である。小学校英語が様々な勢力の思惑が交錯する中、現在のような状況に到った経緯を、戦前から現在までを5期に分け詳述するとともに、今後の展望を示す。各期の説明など、詳細に渡る部分もあるが、それぞれの論のバランスが取れていて、これからの小学校英語を論じる上で必読の文献と思う。グローバル化などの言葉に躍らされることなく、ファクトに基づいた議論の必要をここでも感じてしまう。2020/04/20

寝落ち6段

14
小学校英語の必修化について、その制定の過程を詳らかにして、あらゆる面からの意義に鑑みて批判した一冊。必修化されるまでの過程は、グローバル化の名の下に推し進められてきたようだ。早期英語教育は子供たちに良い結果をもたらすのかさえ、実証されていない状態なのにである。日本語と英語の言語的乖離は大きく、英会話が非日常なのである。現場も「実証はないし、方法論も確立してないし、人員補填や研修する予算も時間も用意しないし、教具もないし、教員の仕事は増えるけど、やれ」という無茶苦茶なことを強いられている。疑問しかない。2020/09/22

Riopapa

13
小学校英語教育に関わることになり、あらためて論点整理のために読んだが、非常に参考になった。とはいえ、これからどうすべきかについては、あまりにも問題が大きく、かつ複雑すぎて見えてこない。これは教育全般について言えることでもあるけど。2021/05/04

田中峰和

13
コロナ騒動で新学期の話題は持ちきりだが、小学校英語も強化としてスタートする予定だったが、初っ端から暗雲が立ち込めることになった。実業界からの要請を受けて安倍首相が小学校からの英語必修化に必死になった結果だが、この数年間の外国語活動の授業に効果があったのかが検証されていない。ここでも安倍一強官邸主導の独裁ぶりが発揮されている。実業界がグローバル人材の育成を求めても、小学生が活躍するのは10年以上後。その頃は内需ニーズ中心になっているかもしれない。本当に必要な企業が社員教育を徹底する方がはるかに現実的だ。2020/04/22

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