岩波新書<br> 物流危機は終わらない―暮らしを支える労働のゆくえ

個数:
電子版価格 ¥902
  • 電書あり

岩波新書
物流危機は終わらない―暮らしを支える労働のゆくえ

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2021年12月05日 23時41分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004317531
  • NDC分類 685.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

宅配が止まる? その原因は物流現場の労働問題にあった! 現代日本が直面した困難を労働の視点から描く.

首藤 若菜[シュトウ ワカナ]
著・文・その他

内容説明

ネットで注文した商品が、送料無料で翌日に配達される。安く早くモノが届くことは、もはや当たり前の日常だ。しかし、その荷物を運ぶドライバーは、見えないところで過酷な労働を強いられている。私たちの暮らしや経済を支える物流。それを維持するためのコストは、いったい誰が負担すべきなのか。問題提起の書。

目次

第1章 宅配が止まる?―ヤマト・ショックから考える(ヤマト運輸の「サービス残業」問題;「即日配達」と「送料無料」―ネット通販以後;「お客様のために」―形骸化していったルール;社会を維持するコスト)
第2章 休めない、支払われない、守られない―トラックドライバーの現実(物流の九割を占める日本経済の黒衣;ドライバーを取り囲む法制度の「抜け穴」)
第3章 悩む物流―なぜこんなに安く荷物が届くのか(激化する業界競争;賃金の低下と成果主義の強化;物流二法は何をもたらしたか)
第4章 経済のインフラを維持できるか―持続可能性の危機(危機の解決策はあるのか;深刻化した人手不足;「適正な料金」に向けて;運賃が先か、賃金が先か;荷主を巻き込む)
第5章 物流危機が問いかけるもの(「適正」な企業が淘汰され、「不適正」な企業がはびこる;「高い質を安い価格で」の限界;ルールづくりの重要性)

著者等紹介

首藤若菜[シュトウワカナ]
1973年東京都生まれ。日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。山形大学人文学部助教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス労使関係学部客員研究員、日本女子大学家政学部准教授などを経て、立教大学経済学部教授。専攻:労使関係論、女性労働論。著書『統合される男女の職場』(勁草書房、2003年、社会政策学会奨励賞受賞、冲永賞受賞)『グローバル化のなかの労使関係―自動車産業の国際的再編への戦略』(ミネルヴァ書房、2017年、労働関係図書優秀賞受賞、社会政策学会奨励賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

94
本書からの抜粋「著者は、物流の専門家ではなく、労使関係の研究者である。ゆえに接続可能な物流システムや物流部門の収益性を高める方法を論じることはできない。本書は、あくまでも物流の現場で起きていることを労働問題として捉え直し、労使関係の観点からその解決策を考える」便利な宅配の一方で配達する側の問題点はメディアにもよく登場する。トラックの自動運転やドローンの話もあるがまだまだ実用性はない。配達に携わる者の立場に立って考えていくことの必要性を強く感じた。図書館本2019/01/16

ホークス

55
仕事の本。ここに書かれたドライバーの過酷な状況は、ほぼ事実である。多少知っていたが、改めて詳しく解説されると暗澹たる気持ちになる。著者は労使関係の学者で、実に淡々と感情を込めずに書いているが、それでも十分酷さが伝わる。零細業者が多い事、時間管理が難しい事など要因はあるが、それだけではない。「空気を読んで自分を圧し殺す」日本的感性が、非常に悪い形で発揮されているのだ。学校みたいに振る舞う企業も、それを抵抗なく受け入れる側も、何かが麻痺している。この風土でダイバーシティを謳うのはやっぱり無理がある。2019/02/19

けんとまん1007

40
物流は経済の血管・・既知の言葉であったが、今回、改めて再認識。その血管が、いかに脆い危うい状況にあるのかが、論理的に綴られている。便利さ、荷主の我儘、それをさらに追い込む政策の先にあるのが、ドライバーの人たちへのしわ寄せ。それを、享受しているのが今のこの国でもある。中に書かれているブラジルの事例は、いつ起こっても不思議ではない。改めて、経済とは、暮らしとは何かを考えざるをえない。持続可能な・・というフレーズをよく耳にするようになったが、表面面だけが多いのではと思う。2019/10/31

あきあかね

34
 「私たちが得ている「安さ」や「早さ」が、働く者の長時間労働や過労死と引き換えに存在するならば、それは果たして社会的公正に適うのか。」 著者の問題提起は重い。物流の9割を担うトラック輸送では、安い運賃、長時間の労働、強いられる荷物の積卸しなど、様々なひずみが生じており、高い質を安い価格で提供することは最早限界を迎えている。 ネット通販の浸透で宅配便の取扱個数が増加の一途をたどり、2割に及ぶ再配達や即日配送の負担がドライバーに重くのしかかる一方、大口顧客からは値下げ圧力を受ける。⇒2019/09/28

koji

24
労使関係の研究者が、労働の観点から「物流危機」をもたらした原因を明らかにする書。ドライバーの視点だけでなく、監督者、労働組合、荷主、監督官庁、政治家、消費者の関わりまで含めて、歴史を遡って、綿密に多面的に分析しています。物流危機の犯人探しではなく、ドライバーの人権が守られ、豊かな生活を送るにはどうすべきかが提起されます。それにしても感じるのは、問題を複雑にした失敗の歴史は決して覆せないということと、大衆消費社会の行き着いた先の恐ろしさ。対策の難しさはありますが、時代の後押しがある今がチャンスと感じました。2019/04/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13351908

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。