ロッテを創った男 重光武雄論

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ロッテを創った男 重光武雄論

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784478109557
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0034

出版社内容情報

(はじめに より)
 2020(令和2)年1月19日、数日前から危篤状態だった重光武雄[しげみつ たけお]は、共に後継者である2人の息子の到着を確認したかのように息を引き取った。享年97。数え年でいえば白寿での大往生だった。重光武雄と辛格浩[シン キョクホ]。日本と韓国それぞれで地歩を築いた巨大企業「ロッテ」を創った男は、生涯2つの名前を使い分けた。
(中略)
 経営者としての重光を見た場合、いくつかの特徴がうかがえる。まず、「発明」よりは「改良」に重きを置き、品質でトップを目指すものづくり(製品化)へのこだわりである。その根底には沈思黙考して得られたアイデアがある。そして、卓越したマーケティングと宣伝、投資の決断、人材登用、事業の多角化等々。
 本書では重光武雄の経営者としての人生を通して、ロッテがいかに育まれていったのか、隠された秘密を可能な限り解き明かす。そこでは、重光と関係した重要な人物の証言が多数交えてある。これまで知られていなかった重光の本当の姿にぜひ触れていただきたい。

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世界最貧国を捨て日本で栄光を手にした稀代の経営者・重光武雄は、巨額資金を韓国事業に投じ日韓の経済発展段階ギャップを利用した「タイムマシーン経営」を実践して巨大財閥を築き上げた。1997年のIMF通貨危機後は、財閥ランクを当時の10位前後から一気に引き上げることに成功している。この経営者がしたことを日本人は知らない。舞台は「昭和」だが、本書に描かれていることは創業者/オーナー経営に特有なことではない。重光の評伝をまとめることが結果的に、差別化と競争戦略(マーケティング、リーダーシップ、HR、投資、ガバナンス)、さらにオーナーシップや独創性を物語る「マネジメントの手本」になった。まさしく、今日の日本の経営層とその予備軍が耳を傾けるべき内容である。

目次

はじめに―故郷に錦を飾る
1 青雲の志を胸に(貧困にあえぐ名門に生まれて;玄界灘を越えて東京へ)
2 「ガム」でつかんだ成功(株式会社ロッテ設立;卓越したマーケティング力;板ガム進出と流通販売網の整備)
3 ガーナチョコレートと韓国進出(ハリスを抜きガム業界トップに;「製菓業の重工業」チョコレート;日韓国交正常化と韓国進出;球団の買収と自由化への対抗)
4 日韓逆転の1980年代(資本自由化の裏で進めた多角化;財閥化の端緒、ホテルと百貨店;日韓逆転、ロッテ財閥への道)
5 韓国有数の財閥への道(韓国第5位の財閥に;重光武雄の見果てぬ夢;重光武雄の経営論)

著者等紹介

松崎隆司[マツザキタカシ]
経済ジャーナリスト。中央大学法学部を卒業。経済専門出版社、パブリックリレーションのコンサルティング会社を経て、2000年、経済ジャーナリストとして独立。企業経営やM&A、雇用問題、事業承継、ビジネスモデルの研究、経済事件などを取材。『エコノミスト』『プレジデント』『サンケイビジネスアイ』などに寄稿。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

87
日本統治下の韓国を飛び出し、日本でロッテを創業した重光武雄(辛格浩)さんの物語。日韓の橋渡し役を担うも、晩年には、家族とともに韓国政府から断罪される人物の波乱万丈の人生である。確かに、日韓の黒幕的な活動や晩年の家族との確執など、闇の部分が強調されがちな人生だが、本書は、重光氏のビジネスマンとしての成功要因を、的確に描いている。「一生懸命働いたこと」「誠実であること」「嘘をつかないこと」と自ら述べる氏の生き方が、「若きウェルテルの悩み」のシャルロッテから社名を採るという情熱的な人柄とともに、心に残る。2021/03/01

美東

15
タイトルには「論」とあるが、最後を締めくくる「第15章 重光武雄の経営論」を除いて、ほぼ「伝」といった内容である。2021/05/23

templecity

12
ロッテ創始者である重光武雄は在日一世。教育を受けたいために日本に来て早稲田に学ぶ。生活費・学費を稼ぐために人を雇って新聞配達を行う。その頃から商売の眼があったのであろう。世話になった日本人に恩返しするためにガムから始まって食料品メーカを立ち上げる。ガムの競合でハリスがあったが、重光を在日なので信用できないなどと噂を流したりするが、在日で苦労したものも多かったのであろう。韓国の儒教思想の中で育ったこともあり、故郷への恩返しも念頭にあったようだ。(続きあり)2021/06/13

hideto

7
子供の頃からガム、チョコを食べて育ち、非常に身近な存在だったロッテ。それが物心ついた頃からは、なぜ日本にはないような大きな遊園地(ロッテワールド)が韓国にあるんだろう?と不思議に思っていました。自分に取っては謎の会社だったロッテを一代で築き上げた重光武雄の生涯を追ったノンフィクションです。特に、単身日本へ渡り、製菓メーカーを興す流れは劇的そのもの。大変な努力家だったことがわかります。一方、これほどの企業を作りながら、晩年は多くの創業者がそうであるように寂しさが漂うものに。色々と考えさせられた内容でした。2021/01/15

aki

5
自分の中ではお菓子とプロ野球のイメージがあるロッテ。本書は、ロッテの企業の歴史を広く浅く綴っている。人間模様みたいなのがあまり書かれていないので、読み応えとしてはいまひとつ。ロッテが日本と韓国に作られた経緯や球団を持つようになった理由などが分かった。2021/06/26

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