出版社内容情報
いわゆる「安保体制」はどのように形成され、変容・維持されてきたのか。内在する「非対称性」「不平等性」「不透明性」「危険性」に焦点を当て、その全歴史をたどる。今後の方向性を包括的に考えるための基本の一冊。
内容説明
「非対称性」「不平等性」「不透明性」「危険性」という日米安保体制の構造的特質―「安保構造」―は、いかに形成、持続、変容してきたのか。最新の研究成果を踏まえて、不安定な「逆ピラミッド」というべき安保体制の全歴史を描き出す。沖縄米軍基地問題や集団的自衛権の行使容認についての理解を深め、安保体制の今後を考えるための、基本の一冊。
目次
第1章 講和の代償―日米安保体制の形成 一九四五‐六〇(日米安保体制の成立; 「独立の完成」をめざして―安保改定への道 ほか)
第2章 米国の「イコール・パートナー」として 一九六〇―七二(「イコール・パートナーシップ」の形成;沖縄返還と七〇年安保 ほか)
第3章 日米「同盟」への道 一九七二―八九(日米「同盟」への起点;新冷戦と「同盟」路線 ほか)
第4章 冷戦後の課題 一九九〇‐二〇〇〇―安保再定義と普天間移設問題(湾岸戦争と安保体制;安保再定義と97ガイドライン ほか)
第5章 安保体制の「グローバル化」 二〇〇一‐一八(「テロとの戦い」と「世界の中の日米同盟」;「安保構造」への挑戦と挫折―民主党政権下の安保体制 ほか)
著者等紹介
吉次公介[ヨシツグコウスケ]
1972年長崎県生まれ。立教大学文学部卒業。同大学大学院法学研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員、東西センター(East‐West Center)客員研究員、沖縄国際大学法学部教授等を経て、立命館大学法学部教授。専攻、国際政治学・日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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