出版社内容情報
誰もが介護に関係してくる日々に介護保険は不可欠だが、度重なる制度改正は利用者に何をもたらしたのか。家族介護、介護労働の実態を背景に、最新の介護保険制度をわかりやすく解説。多数のデータとともに課題も展望。
内容説明
誰もが年を重ねていくなかで、介護保険は不可欠である。だが度重なる制度改正は、利用者に何をもたらしたのだろうか。介護保険制度を最新のデータとともに、わかりやすく解説する。ひとり暮らしの増加など家族の変化、介護労働の現状を背景に、全世代をみすえた制度のあり方を考えていく。
目次
序章 介護問題の社会化―「含み資産」から「介護の社会化」へ
1章 介護保険わ利用する人たち
2章 介護現場で働く人たち
3章 介護保険のしくみ
4章 介護保険の使い方
5章 介護保険にかかるお金
6章 なぜ、サービスは使いづらいのか
7章 介護保険を問いなおす
著者等紹介
小竹雅子[オダケマサコ]
1956年生まれ。北海道出身。1981年、「障害児を普通学校へ・全国連絡会」に参加。1998年、「市民福祉サポートセンター」で介護保険の電話相談を開設。2003年より「市民福祉情報オフィス・ハスカップ」を主宰。メールマガジン「市民福祉情報」の無料配信、電話相談やセミナーを企画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
12
事実の羅列という感じで読みにくかった2019/07/09
メガネ@ポテトライナー
10
故あって購入しました。あまり縁のない介護保険ですが、想像通り、、、というかそれ以上に複雑な制度でした。なんとなくごちゃごちゃに考えてる医療・年金・介護は密接に関わりながらも少し分けて考えないとダメですね。久しぶりに岩波新書読んだけど、慣れない分野のせいもあって疲れた?2018/09/30
まゆまゆ
7
介護保険制度と背景を紹介していく内容。高齢者全体でみると、80歳以上の約半分、90歳以上の8割が要介護認定を受けている。およそ8割はホームヘルパー等による在宅サービスの利用で特養等の施設サービスは残りの2割。お金の問題から制度の持続可能性が議論されてきた経緯を知ることができた。2018/12/05
てくてく
7
新書向けにかなり簡潔に書いていることは理解できるのだが、理解できるのはそこまで。当事者や家族だけに介護を押し付けることはもはや無理な状態であるので社会で支える必要があり、制度ができるいたとはいえ、必要な人が的確に制度を利用できるのか、自分はとうてい自信がない。なぜここまでわかりづらい制度にし、かつ利用しづらい制度に変えていくのだろう。2018/11/16
amanon
6
これってケアマネのテキストと内容が被るな…というのが第一印象(笑)。それはともかくとして、介護に携わる者としてというだけでなく、五十路を迎えた独居者として、読み進めるうちに暗澹たる気持ちにならざるをえなかった。進みゆく高齢化、介護者不足、需要と供給のアンバランス…とにかくあっちを立てればこっちが立たず的などうしようもないジレンマに、いっそのこと安楽死を認めればいいのでは?なんて暴論を口にしたくなる、マジで。ただ、そういう状態に陥らないために、一人一人が問題に取り組む姿勢が重要だということを教えてくれる。2019/05/21