出版社内容情報
社会の座標軸が右へ右へと推し進められていくプロセスをたどり、「新右派転換」後の世界の本質を描く。
内容説明
日本は右傾化しているのか、それとも「普通の国」になろうとしているだけなのか。いったい、どちらなのか?―政治主導のもと、寄せては返す波のように時間をかけて、日本社会の座標軸は右へ右へと推し進められていった。そのプロセスを丹念にたどりつつ、新しい右派連合とその「勝利」に直面した私たちの現在を描き出す。
目次
自由化の果てに(現在を生んだ新右派転換;なぜ「反自由の政治」へ向かったのか)
第1章 五五年体制とは何だったのか―旧右派連合の政治(二つの歯車―開発主義と恩顧主義;革新勢力―「三分の一」の役割と限界;なぜ旧右派連合は破綻したのか)
第2章 冷戦の終わり―新右派転換へ(新自由主義の時代へ;自由化・多様化する日本政治;国家主義―新右派連合を支えるもう一つの柱)
第3章 「自由」と「民主」の危機―新右派連合の勝利(小泉政権―「政治の新自由主義化」の時代;安倍政権―そして「反自由の政治」が現出した;寡頭支配時代へ―立憲主義破壊の企て;日本政治は右傾化したのか)
オルタナティブは可能か(民主党の成功と挫折;「リベラル左派連合」再生の条件)
著者等紹介
中野晃一[ナカノコウイチ]
1970年生まれ。東京大学文学部哲学科および英国オックスフォード大学哲学・政治コース卒業、米国プリンストン大学で博士号(政治学)を取得。現在、上智大学国際教養学部教授。専門は比較政治学、日本政治、政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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金吾
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