内容説明
「冬のソナタ」にはじまる韓流ドラマは、日本社会にすっかり定着した感がある。なぜそれほどまでに惹きつけられるのであろうか?「初恋」「私の男の女」「レディプレジデント」等二五本のドラマの社会的・歴史的背景にふれながら、女性の生き方に焦点をあてて読み解く。韓国社会の今や、苦難に立ち向かう女性の姿が浮かび上がる一冊。
目次
第1章 貧しさと暴力のもとで―一九九〇年代のドラマに描かれた女たち
第2章 家族の中の女たち―血縁と性別役割に縛られて
第3章 母親の権利をもとめて―戸主制の問題を描いたドラマ
第4章 母も子も地獄―少子化時代の子育て
第5章 急増する離婚の中で―したたかに生きる女たち
第6章 雑草のように生きる―涙と笑いで突き進む女たち
第7章 リーダーシップをつかめ―社会で活躍する女たち
著者等紹介
山下英愛[ヤマシタヨンエ]
1959年東京に生まれる。1996年梨花女子大学大学院女性学科博士課程修了、博士(国際関係学/立命館大学)。現在、立命館大学非常勤講師。専攻は女性学、韓国文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
112
ドラマを愛することは人生を愛すること、隣国の人々、文化への親しみが世界の愛と平和と繋がってくれることだと信じてる。今月も韓国ドラマで泣かされなかった日は殆どないのだから。愛の涙ほど美しい水は存在しない。個々の美しい水が海となって世界を囲めば、ドラマの外にも真の豊かさを見ることができるだろう。さて、今から「トンイ」の続きを観るかな。2020/01/21
ごへいもち
16
25ドラマ紹介のうち見たのは8作。見ていない作品の話はネタバレになりそうなので飛ばし読み。これが岩波新書???2014/02/20
ほうき星
12
所々飛ばして読んだ。んー、何だか期待していたようではなかったなぁ。でも文化の違いを凄く感じたことは大きな収穫2015/11/26
AKIKO-WILL
11
韓国ドラマを見ると今の韓国が分かると話す著者に納得!今は前ほど韓国ドラマを観る機会が少なくなりましたが、一時期凄くハマっていたので色んなドラマを見て、韓国語と韓国の習慣や文化などを勉強になりました。日本とは違いのドラマにかなり興味深く見ていました。この本を読み、また韓国ドラマを見たらまた違った感覚で見れるかもしれません。2015/11/22
えるもん
10
韓国ドラマの25作品からわかる韓国女性と韓国社会についての本。観たことがあるのは8作品。「韓流ブーム」によって近くて遠い国であった韓国を身近に感じられるようになった。国際理解って大事!と大袈裟に言う必要はないのかもしれない。「物語」に国境は関係なく、ただ面白いから観てしまう。ほうほう、ニュースではわからない韓国の人の習慣や歴史を知らぬうちに感じていたのか…笑。「韓国ドラマ」を通して「物語」の力が感じられる1冊。韓国ドラマを観たことがない人でも話のあらすじがわかるのでお得感があると思います。2014/01/30
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- 和書
- 君は捨てたものじゃない!