出版社内容情報
中国で戦犯として起訴された元日本軍兵士の供述書が、2005年、全文公開された。中国で何が行われていたかを示すこの貴重な資料から、日本の侵略行為を具体的に検証。戦犯者たちの戦後の活動も含め描き、歴史の実像に迫る。
内容説明
日本軍は戦中、中国でどんな侵略行為を働いたのか―その加害の実態についていまだ論争が続く。そんななか、中国により戦犯として起訴された四五名の元日本軍兵士・「満州国」官僚らの供述書が、近年全文公開された。極めて詳細なこれら証言から、「満州国」統治や侵略行為の実相、そして彼らが罪を認める過程を具体的に検証する。
目次
第1章 「認罪」への道―撫順・太原戦犯管理所における体験(撫順・太原の日本人戦犯;「認罪」はどのように行なわれたか)
第2章 日本は「満州国」で何をしたのか―「侵略」の証言1(「満州国」高級官僚が語る財政・産業・阿片政策;「満州国」の治安体制)
第3章 三光作戦とは何だったのか―「侵略」の証言2(華北における三光作戦の展開;供述書に綴られた「三光作戦」)
第4章 なぜ日本は「侵略」という認識をもたなかったのか―戦後日本社会のなかの中帰連(敗戦前後の状況;GHQによる非軍事化・民主化政策 ほか)
第5章 帰国後の元戦犯たちの歩み―「中帰連」一メンバーの視点から(ある戦犯兵士の軌跡;戦時中の自分を否定する ほか)
著者等紹介
岡部牧夫[オカベマキオ]
1941年生まれ。著述業(日本近現代史・国際関係史・環境論)
荻野富士夫[オギノフジオ]
1953年生まれ。小樽商科大学教授
吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年生まれ。一橋大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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