内容説明
ダーウィンはいかにして生物学から神を追放し、人間と動物をつないだのか。ビーグル号の航海に始まり、主著『種の起源』と『人間の由来』に至る思想的成長の道筋をたどる。自然淘汰・種の分岐の原理、進化の偶然性とデザインの問題、進化と道徳の関係を明快に解きほぐす。徹底して人間を動物界に投げ戻すダーウィンの真骨頂。
目次
第1章 ビーグル号の航海
第2章 結婚と自然淘汰説
第3章 ダーウィンのデモン―進化の見えざる手
第4章 種はなぜ分かれていくのか―分岐の原理
第5章 神を放逐―設計者なしのデザイン
第6章 最後の砦、道徳をどう扱うか
著者等紹介
内井惣七[ウチイソウシチ]
京都大学名誉教授。1943年生まれ、1965年京都大学工学部卒業、1967年京都大学文学部卒業。1967年京都大学人文科学研究所助手、1968‐71年ミシガン大学に留学、1971年同大学Ph.D.。1979‐90年大阪市立大学文学部講師、助教授を経て1990年京都大学文学部教授。2006年退職。専攻は科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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