出版社内容情報
中国古典の集積から選び抜いた名文は、孟子・荘子・司馬遷から宋代の蘇軾・李清照まで十二人の文章家による、内容・形式もさまざまな代表作。読みどころを押さえながら訓読し、達意の解説がその味わいを伝える。
内容説明
中国の古典は、漢文訓読というユニークな読解法を通じて、長きに亙って日本人の教養を形づくり、日本語の文章に影響を与えてきた。ここに数多の作品から選び抜いた名文は、孟子・荘子から宋代の蘇軾・李清照まで、十二人の文章家の代表作。内容・形式もさまざまな文章を、読みどころを押さえながら訓読し、達意の解説がその味わいを伝える。
目次
中国の文章を読む
「五十歩を以て百歩を笑わば、則ち何如」―為政者の使命
「北冥に魚有り、其の名を鯤と為す」―飛翔する想像力
「夜 漢軍の四面皆楚歌するを聞く」―英雄凄絶の死
「濁酒一杯、弾琴一曲、志願畢われり」―本音のままに生きる
「芳華鮮美にして、落英繽紛たり」―別天地の物語
「物色の動けば、心も亦た揺らぐ」―文学にとって自然とは
「天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり」―春の夜のうたげ
「千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず」―人材の発見・「人の世に于いて何如ぞや」―人の世に生きるとは
「見る所無きに至りて、而も猶お帰るを欲せず」―忘れられた自然との出会い
「酔翁の意は酒に在らず」―醒めた観察のまなざし
「逝く者は斯くの如くして、而も未だ嘗て往かざるなり」―造物者の無尽蔵
「中れば即ち杯を挙げて大笑し、茶傾きて懐中に覆るに至る」―細やかな夫婦愛
著者等紹介
興膳宏[コウゼンヒロシ]
1936年福岡県に生まれる。京都大学大学院博士課程修了。京都大学教授、京都国立博物館長を歴任。現在、京都大学名誉教授。専攻は中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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