岩波新書
エスペラント―異端の言語

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310778
  • NDC分類 899
  • Cコード C0280

内容説明

誕生して一二〇年、国家の枠を超えようとする「危険な言語」、正統派言語学者たちにとっては「異端の言語」―国際共用語・エスペラントのたどった道のりは劇的で険しいものだった。この言語の構造と特性、受容と反発の歴史の生き生きとした紹介から、「言語は人類にとっていかなる意味をもつか」という根本問題が呈示される。

目次

第1章 人間は言語を批判してはならない―それは神のつくりたもうたものだから(ことばは神がつくった;ヘルダーが言語神授説をしりぞける ほか)
第2章 エスペラントはどんな言語か―その簡単なスケッチ(文字と発音;文法 ほか)
第3章 エスペラントの批判者・批判言語(民族語は批判できないし、してはならない;計画言語は批判できる ほか)
第4章 アジアのエスペラント(アジアでこそ希望の言語;日本への普及 ほか)
終章 ことばを人間の手に!(エスペラント誕生の時代;言語学者のエスペラントぎらい ほか)

著者等紹介

田中克彦[タナカカツヒコ]
1934年兵庫県に生まれる。1963年一橋大学大学院社会学研究科修了。一橋大学名誉教授。専攻は言語学、モンゴル学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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チェ・ブンブン

14
学校の授業で「国際語を作るのは不可能だ」という証明を聞いて、最後にエスペラントは途中でやはり難航した人工言語だと知り興味を持った。そして読んだ。エスペラントはメッチャ簡易化した言語だが落とし穴がある。一つに読むのは多言語からの連想で簡単だが、言ったり書いたりするときに何語を参照しているか規則がないため、知識人ほど覚えるのが難しい点。二つに、反対語はmalをつけるだけだが、何を持って肯定語とみなすのか。やはり言語は奥深いなと思った。そして「1984年」のあの言語もエスペラントと関係を持っていたのだった!!2013/06/06

Nobu A

8
斜め読み読了。エスペラントの存在を知ったのは学校の授業で。タイトルに惹かれて手に取った図書館本。100年以上前に普及を試みた言語の成り立ちから言語構成要素の詳細、そして批判された理由までと網羅。外国語習得の労力・費用対効果や国際語とも言われる英語が幅を利かせている現状を考えると、早すぎたと思う。日本の高度成長期時代にアジアの言語学者も加わり、より多くの言語要素が包含されていたら、別の道を進んでいたかも。しかし、無から作られた無味乾燥な人工言語の性質とも言える文化的要素欠落が最大の原因のような気がする。2020/09/20

まさむね

6
世界共通語を目指して人工的に作られた言語エスペラント。その文法の概要から、成立の歴史、エスペラントへの批判や対立言語、日本やアジアでの広がり方まで、全体的に広く浅くまとめており、現代の日本人には馴染みが薄い謎の言語の魅力の一端が伺える。2010/01/04

富士さん

5
再読。田中先生の本は外れがない。エスペラント語の入門と言うより、それが言語学の中でどのように位置づけられるかについての本です。エスペラント語という存在に興味があるだけだったので絶好のアプローチでした。田中先生の言語観、言語学観は他分野にとっても刺激的で、よく知っている歴史ではイメージしづらい意外な関係が言語学の視点で切り取れば新たに見えていくのは痛快です。一つの学問であっても担い手として歴史を作っているのだというダイナミズムがとても魅力的に描かれており、言語学史として読んでも学ぶところ大だと思います。2016/11/22

すがの

5
人工言語エスペラントについての一冊。これを読んで学びたくなった人は入門書へ行きましょう、というスタイルで、エスペラント(≠エスペラントの単語や文法)についての概説書である。エスペラントをモデルにしながら『1984』のニュースピークの構想を練ったオーウェルに対する「何というわからず屋」などというひどく稚拙に過ぎる「批判」が見られるものの、全体的には知らないことばかりで面白い読書だった。/中国文学の世界では将来にわたって世界に向けて作品を遺し、翻訳可能性を担保する目的で、エスペラント訳を作る動きがあるという。2016/11/02

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