出版社内容情報
創設50年を迎えた「マル査」.すぐれた情報収集力と金の動きの解明能力で,金丸脱税事件をはじめ巨額脱税を数多く摘発してきた.どのように調べ,どう核心に迫るのか.脱税者たちの巧妙な手口に挑むたたかいの記録.
内容説明
創設50年を迎えた「マルサ」。すぐれた情報収集力と金の動きの解明能力で、ロッキード事件、ルノワール絵画事件、金丸脱税事件をはじめ、企業や政治家の巨額脱税を数多く摘発してきた。内偵・実施の二班はそれぞれどのように調べ、どう核心に迫るのか。脱税者の巧妙な手口に挑む「マルサ」のたたかいと人間ドラマ。
目次
1 金丸脱税事件
2 切られた封印
3 査察課長の「戦死」
4 マルサの半世紀
5 ルノワール絵画事件
6 史上最大の脱税
7 総会屋汚染
8 日本株式会社の「地下室」
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
14
1999年出版。脱税事件の裏方にいる査察部のドキュメンタリー。戦後の脱税事件を整理している。魚住昭『特捜検察』(岩波新書)と合わせて読むとおもしろい。脱税は「いくら悪知恵を絞って複雑にしても,手口は基本的に三つしかない(108)」という。自分たちの米びつにかかわることだから,国税局(公務員)も必死なんだろうね・・・2019/02/07
ゴリゾウ
1
創設50年を迎えた「マルサ」。すぐれた情報収集力と金の動きの解明能力で、ロッキード事件、ルノワール絵画事件、金丸脱税事件をはじめ、企業や政治家の巨額脱税を数多く摘発してきた。内偵・実施の二班はそれぞれどのように調べ、どう核心に迫るのか。『表紙』 #12871999/07/22
こいke
0
税金で失う金が大きくなるほど、それをどうにかして失わないようにしたいという気持ちが強くなるのだろうか。総会屋グループ代表の名前w2013/12/22
レコバ
0
中程までは正義の味方が活躍する勧善懲悪ものかと思っていたが、日本株式会社の件から構造に問題がありマルサ自体も官僚であるという流れかと期待したが、そちらの方向にはいかずにがっかりした。 守秘義務がある為、内容が概形的な点と対策を立てられないように手口を公開出来ないのはやむを得ない。また、「横目」は明らかに別件捜査であり、目的とは無関係に容認出来ない。2013/10/31
せぶん
0
金丸信の脱税の話を軸に総会屋、ルノワール事件、東京佐川急便事件の内容も軽くではあるが描かれている。巨額のカネの流れを解明する為には根気もいるが、運も必要だというのがわかる。読みやすい一冊である。2013/08/07
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- 和書
- 六法全書 〈平成5年版〉