岩波新書
特捜検察

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  • サイズ 新書判/ページ数 222,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004305248
  • NDC分類 327.13
  • Cコード C0231

出版社内容情報

政財界中枢の汚職や脱税を追及する東京地検特捜部.「巨悪」をあばく検事集団の活躍はしばしば脚光を浴び,華々しくみえる.しかし,内実は苦闘の連続で,組織は浮沈をくり返してきた.リクルート事件,ゼネコン汚職事件を密着取材した敏腕ジャーナリストが,戦後すぐの特捜部成立から現在にいたる足跡をヴィヴィッドに描く.

内容説明

政財界中枢の汚職や脱税を追及する東京地検特捜部。「巨悪」をあばく検事集団の活躍はしばしば脚光を浴び、はなばなしく映る。しかし、内実は苦闘の連続で、組織は浮沈をくりかえしてきた。リクルート事件、ゼネコン汚職事件を密着取材した敏腕ジャーナリストが、戦後すぐの特捜部成立から現在にいたる足跡をヴィヴィッドに描く。

目次

1 日本の黒幕
2 首相の犯罪
3 特捜部の誕生
4 国滅ぶとも
5 不透明な国家

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

69
あの事件の裏にはこんな風に検察が動いていたのだなと知った。2010/01/27

ヤギ郎

13
日本現代史を揺るがした汚職事件の舞台裏を描いたドキュメンタリー。特捜部ってかっこいいな。「悪い政治家を捕まえる」ことを夢にしていた検事さんが登場します。彼は,病気によりその夢を成し遂げられませんでした。この悔しさと悲しさが印象的でした。正義と公平を体現する検察ですが,官僚組織の一部であるため,政治という力によってやむを得ずに断念した捜査もあった。本当の独立を確保するのが,今後の日本の課題だろう。2018/01/22

モリータ

9
◆1997年刊、著者初の単著。◆東京地検特捜部による政財界中枢の汚職・脱税事件の捜査の内幕とともに、検察官・検察組織の歴史と苦闘を描く。扱われる事件はロッキード事件(1,2章)、昭和電工事件(3章)、リクルート事件(4章)、ゼネコン汚職(5章)。概説的内容や証言を盛り込んであって読みやすくかつ勉強になる。が、ゼネコン汚職事件については、判決が出る直前の刊行なので、事件や中村喜四郎がどうなったかわからず隔靴搔痒。2021/04/15

読書熊

6
古本で入手。戦後の疑獄史をさらえる内容でした。「江副浩正」とあわせて読むと、リクルート事件が多面的に考えられる気がします。2018/03/14

恥ずかしい爺さんでっせ

3
筆致はまるでスパイ小説でも読んでいるかのような躍動感すらあります。世田谷の児玉誉士夫邸で聴取しているとマスコミのヘリがうるさく児玉が文句を言うとか、ワシントンで司法省から書類を受け取る下りなどの書き方などすごいものがありますがこれだけリアルに描けるのは逆に外部に情報を本来出してはいけないはずの組織である検察に魚住氏が食い込み過ぎていた証拠ではないでしょうか。以降の著作の検察の批判で厳しく書いているので不仲になったのでしょうか?ただ類稀な特色ある本としての一定の敬意は感じます。1998/09/01

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